もう一度会いたくて

にじゅうはち ページ29

ついた場所は6、7年前に降谷に別れを告げられた高台だった。


「え、ここ…」

「ここに、朝井、じゃなくてAと来たかったんだ。そしてもう一度言いたいことがある。聞いてきれるか？A？」

「うん。」

「あの時俺はお前から危険をできるだけ遠ざけたくて言った。でもずっとずっと、Aを忘れられなくてでも、お前が幸せならいい。って思ってたんだ。
でも再開した日あんな事言われたら我慢できなくなったよ。自惚れてもいいのか？って思った。」

「実は、あの後傘もささずに帰ったから酷い風邪をひいたんです。でも風邪で辛い事よりあなたがもう側に居ないという事の方が私にには辛かったです。でも、しばらく経ち風邪も治ってからあなたを探したり、調べたりしたんです。そうしたら、公安に居て、潜入捜査官としてどこかの組織に潜入することが決まっていることを知りわたしを守る為だったんだ。って知ってました。だから私は薬剤師免許を取ってから警察学校に行き、公安に入ろうと頑張りました。見つけたら一回ぶん殴ってやろうと思いながら。でも実際に見つけたらそんなことを考えられませんでした。それにあの時泣いてしまったけど、あなたが昔と変わらず優しく抱きしめてくれて余計に苦しかったんです…」

それを聞いて、自分の不甲斐なさ、何よりも自分の置かれた立場は極秘だったのにAに知られていて驚きと言うなんとも言えない気持ちになった。

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文字数的にまたぎます汗

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