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○° ページ41

「…………」

「千代峯、眠い?」

「え?……あ、うん。ちょっとだけ。ごめんね兵助。」


気にしないで、それだけ言ってもう一度教科書に目を向けて、シャープペンシルを走らせる。
だけど、落ちてはまた上げてを繰り返す瞼を擦っていくうちにどんどん眠気が増していく。


「そろそろ終わりにして、もう寝よっか?」

「へ?勘ちゃん?」

「それもそうだな。起きろアホ八左」

「ンガッ。んえ、三郎?」


勘ちゃんと三郎の言葉を皮切りに、皆が教科書を片付ける。私がそのことを理解したときにはもう片付けは終わっていた。


「疲れてたら頭に入らないし、いっぱい休憩してからまた頑張ればいいじゃん。ねっ、鶯巣?」

「うん……ありがとう、勘ちゃん」

「ほらほら、寝よ!俺鶯巣の隣一番乗り〜!」


私の前を走る勘ちゃんの耳は、心なしか赤いように見えた。



.




「__よちゃん、まってよ千代ちゃん」



夢を見た。
陽だまりのあたたかな匂いに火薬が少し焦げた匂いが混じっている忍術学園での夢を。



「ぼく、千代ちゃんのことがだいすきだよ」


水色の井桁模様の服を着た男の子が、幸せそうに笑ってるのがはっきりと分かる。


「千代ちゃんは、僕のこと__」



だけど、その顔は白い光で見えない。



.




「……っ、あ、」


目を覚ますと、そこはベッドだった。
床には五人仲良く(?)雑魚寝している皆はまだ寝ていて、スマホを起動させるとまだ朝の6時だった。

普段の平日だったらもう起きなきゃいけないけれど、日曜日だからまだ寝ててもいい時間だ。
……だけど、顔を洗ってから寝ようかな。
そうと決まれば顔を洗いに洗面所へと向かうべく、寝てる五人を起こさないようにこっそりと足を進めた。


「えっと、洗面所は確か……」


辺りを回していると、一箇所だけ明かりのついた部屋があった。
ほんの少し開いていた扉の隙間から、覗いてみる。



.




「晋太郎……?」


私の呟きが聞こえてか知らずか、振り向いた彼と目が合った。

○°→←○°



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来夢(プロフ) - とても素敵な作品ですね!更新待ってましたぁぁぁあ!!!これからも頑張って下さい( ̄^ ̄)ゞ応援してます! (2020年10月20日 23時) (レス) id: cfa50364df (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - とても素敵な作品をつくってくださりありがとうございます!いつも続きを楽しみにしてます!これからも無理せず頑張ってください! (2020年3月19日 10時) (レス) id: 6604df6f14 (このIDを非表示/違反報告)
来夢 - 私この作品がとても好きです!いつも新しいお話が出るのを楽しみでワクワクしています!これからも応援してます! (2020年2月29日 22時) (レス) id: 0c53dd61ea (このIDを非表示/違反報告)
アクヤ(プロフ) - 続編だ〜!!めっちゃうれしいです!これからも頑張ってください!応援してます!! (2019年12月21日 14時) (レス) id: 64d635022a (このIDを非表示/違反報告)
るーじゃすどれいんw(プロフ) - 続編ありがとうございます!これからも更新頑張ってください!この作品が大好きです。応援してます! (2019年12月20日 22時) (レス) id: 6c9d28df35 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:無音 | 作成日時:2019年12月20日 21時

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