○° ページ40
「うわ、ぶかぶかぁ……」
借りたTシャツはぶかぶかで。ハーフパンツはゴムだからよかったけどそれでもぶかぶかで。
肩まで落ちそうになった襟を掴んだまま、じっと見つめる。
ほんの少しの好奇心で、服の匂いを嗅いでみた。
「薔薇のいい匂いがする……」
イケメンからは薔薇の匂いがするのか……へぇ……
いや限界オタクみたいなコメントしちゃった。早く戻ろ。
「お風呂出たよ〜」
からからとスライド式のドアを開けて、皆がいるテーブルへと座る。
「晋太郎、お風呂と服ありがとう。洗って返すね。」
「別にいい。」
べつにいい。
五文字で伝えてきやがった。語彙力ないのかコイツ。
「鶯巣っ、」
「え?わわっ…!」
勘ちゃんに顔を一瞬覆われる。それと同時におでこあたりが少しだけ圧迫されたのとすっきりした感覚があった。
鏡を見るとそこには茶色の模様つきのヘアバンドがあった。
「勘ちゃん、これタヌキ?」
「そ!俺愛用のやつだけど鶯巣に貸してあげる!」
「いいの?ありがとう!」
「へへ〜」
ヘアバンドってすっきりするしいいなぁ
私も今度買ってみようかな、なーんて。
「う、鶯巣」
「え?」
今度はハチ???
頭の中に?マークを浮かばせていると、ばさりと大きな何かが肩にかかる。
これは……うちの学校のジャージ?
「寒そうだから、俺の貸すよ。
暑かったらすぐ脱いでいいからさ!」
「ありがとう!うん、ちょうどいい!」
「よかった。あとさ……」
「え?」
ハチの顔が横を掠めようとして、止まった。
.
『 下着の紐、見えてる。だから隠しとけ 』
『 ……〜〜〜ッ⁉⁉ 」
そういうことは早く言ってくれ!!!
75人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
来夢(プロフ) - とても素敵な作品ですね!更新待ってましたぁぁぁあ!!!これからも頑張って下さい( ̄^ ̄)ゞ応援してます! (2020年10月20日 23時) (レス) id: cfa50364df (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - とても素敵な作品をつくってくださりありがとうございます!いつも続きを楽しみにしてます!これからも無理せず頑張ってください! (2020年3月19日 10時) (レス) id: 6604df6f14 (このIDを非表示/違反報告)
来夢 - 私この作品がとても好きです!いつも新しいお話が出るのを楽しみでワクワクしています!これからも応援してます! (2020年2月29日 22時) (レス) id: 0c53dd61ea (このIDを非表示/違反報告)
アクヤ(プロフ) - 続編だ〜!!めっちゃうれしいです!これからも頑張ってください!応援してます!! (2019年12月21日 14時) (レス) id: 64d635022a (このIDを非表示/違反報告)
るーじゃすどれいんw(プロフ) - 続編ありがとうございます!これからも更新頑張ってください!この作品が大好きです。応援してます! (2019年12月20日 22時) (レス) id: 6c9d28df35 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:無音 | 作成日時:2019年12月20日 21時