検索窓
今日:13 hit、昨日:11 hit、合計:36,989 hit

○° ページ25

「三郎と仲直りできたんだな」

「そうかな?だって三郎、相変わらず冷たいような……」

「いやいや。三郎は好きでもない女子に話しかけたりなんてしないから。」


本当室町から変わってないよなあ、と言って後を追うように玄関へと向かう兵助の隣を歩く。

三郎とは仲直り(?)できたし、
兵助達との仲も良い方だし……



「あはは、何か怖いくらい順調かも」



__そう思っていた自分が甘かった。



○° ○° ○°


放課後に呼び出しを喰らって、人が来ることがそうそうないような校舎裏へと連れられた。


「アンタ、何回言ったら分かるのよ。私達の久々知くんに近づくなって!」

「ていうか最近三郎くんにもしつこく言い寄ってたよね?」

「お前、図々しすぎるんだよ!」


__そんでもって連れられた途端に殴られ始めたの
だ。中にはグーで殴る人もいた。

いつもながらこの人達ヒマなのかな?
女って怖い……とか何とか言ってる私も女だけど。


「何度も言ってるけど、私は兵助はただの友達。
王子達四人とは友達になりたいだけなの。別に下心とかそういうのはないから。」

「どうせちやほやされたいだけでしょ?」

「いや話聞いてた?」


この人たちには言語理解能力ないのかな?
苛立ち通り越して哀れに思えてきた。


「とにかく、次王子達に近づいたらアンタ学校に来れなくしてやるからね。この白髪女!」


女子達のうちの誰かがそう言った。
それに同調するかのように私の容姿を罵る言葉が蔓延していく。


「そもそも白髪が学校に来んなっての」

「ていうか髪も目も白いって病気じゃない?」

「真っ白で目障りな誰かさんがいるせいで
王子達のイメージが悪くなっちゃうと困るしね〜」

「ッ……」


私のせいで、皆が悪くなる?
そんなことない、皆はそんなこと言わない。


……本当に、哀れ……


みるみる熱くなってきた目に力を込めた。





.





「じゃあ同じ白髪の俺はどうなるんだろうな」



ふと、そんな声が奥の方から聴こえた。




.





「り、輪道くん……!?」

○°→←○°



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (51 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
75人がお気に入り
設定タグ:忍たま , RKRN , 五年生
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

来夢(プロフ) - とても素敵な作品ですね!更新待ってましたぁぁぁあ!!!これからも頑張って下さい( ̄^ ̄)ゞ応援してます! (2020年10月20日 23時) (レス) id: cfa50364df (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - とても素敵な作品をつくってくださりありがとうございます!いつも続きを楽しみにしてます!これからも無理せず頑張ってください! (2020年3月19日 10時) (レス) id: 6604df6f14 (このIDを非表示/違反報告)
来夢 - 私この作品がとても好きです!いつも新しいお話が出るのを楽しみでワクワクしています!これからも応援してます! (2020年2月29日 22時) (レス) id: 0c53dd61ea (このIDを非表示/違反報告)
アクヤ(プロフ) - 続編だ〜!!めっちゃうれしいです!これからも頑張ってください!応援してます!! (2019年12月21日 14時) (レス) id: 64d635022a (このIDを非表示/違反報告)
るーじゃすどれいんw(プロフ) - 続編ありがとうございます!これからも更新頑張ってください!この作品が大好きです。応援してます! (2019年12月20日 22時) (レス) id: 6c9d28df35 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:無音 | 作成日時:2019年12月20日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。