3話に気づかない ページ4
朝からメンタルをやられてボロボロの状態で席に座る。
……隣の席に座ってるアイツは、まだ来てない。
「芹沢、ちょっといいか?」
ふと、前から声がして、見上げる。
そこには、私の回復ポイントである真壁くんが後ろの席…もとい私の席の方を向いていた。
「ど、どうしたの真壁くん」
「一時間目英語じゃん?で、今日日本語訳するのって俺たちの列だっただろ?」
俺英語本当苦手でさ…と教科書を見て頭を抱える真壁くん。可愛い。
知ってます。真壁くんが英語が苦手ってこと。可愛い。
「分かった。私が分かるところなら教えるよ」
私がそう言えば、真壁くんはぱぁっと顔を輝かせた。
「ありがとう芹沢!嬉しいよ!」
ま、真壁翔可愛いぃぃぃぃ!尊いぃぃぃぃぃ!!
アッ無理死ぬ!死んじゃう!まだ遺書書いてないのに!!
思わず上がりすぎそうな口角を必死に抑え、真壁くんの顔を見る。
アッやっぱりカッコいい無理見れない。
「じゃあ教えるねっ、まずは67ページの…」
.
.
.
「おはよ、真壁。」
頭にずしりと何かがのしかかる。
……しかもそいつは私はスルーで真壁くんに挨拶してやがる。
「里見!おはよう!」
真壁くんの笑顔超可愛い!
けど里見とかいう奴なんかに挨拶しないで!真壁くんが穢れる!
「あ、いたの貧乳?」
「いたよ女たらし。早く腕退けて」
「お前の頭ちょうどいいとこにあるんだよなぁ」
「うわ聞いちゃいないよ」
里見海斗。認めたくないが私の幼馴染。
幼馴染というよりむしろ腐れ縁みたいなもんである。
「つーか真壁、それ今日の英語?」
「うん。ここが日本語訳が分かんなくてさ…俺多分当たるのに…」
「あ、俺も英語嫌いだから無理だわ。諦めようぜ。
森崎先生優しいから許してくれる。」
「そういう問題じゃないだろ…」
そうだそうだ。真壁くんは真面目でいい子なんだぞ。
お前とは違うんだからな里見海斗ォ!ていうかいい加減腕退けろォ!!
「それに、芹沢の教え方分かりやすいからつい聞いちゃうんだよね。」
……???
ど こ に 私 を 殺 す 必 要 が あ っ た ?
.
.
.
(「いや芹沢なら聞いてもいいかなって訳じゃないよ!?
けど、俺本当芹沢のこと信頼してるから…」)
(「」)
(「もうやめといてやれ真壁。こいつ息してないぞ」)
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涼宮美桜 - このお話すっごく好きです!これからも更新頑張ってください!応援してます!! (2019年3月25日 22時) (レス) id: 67fa9efd8d (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 甲斐隼人君と翔君と蓮君大好きなのでドラマ終わったからロスです最高です (2019年3月21日 15時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:無音 | 作成日時:2019年3月20日 20時