四十六天才 ページ48
柊「中尾のだよ。ホルマリン漬けにすれば死臭も少ない。ちょうど明日には、全部切断できる。」
せんせいは投げたそれをまた拾って、甲斐くんに差し出した。
柊「やるよ」
甲斐「っ、ざけんな…ッ！」
【中尾くんの手】を差し出された甲斐くんたちは震える足で、逃げるように美術室を去っていった。
.
.
柊「……何だ。騙されなかったのは翠川だけか。」
『だってそっくりだもん、むりはないよぉ〜』
せんせいにニセモノの手を渡され、つんつんと指でつついてみる。触り心地もなかなか本物に近い。けれど所詮ニセモノ、持てば分かる。
『かいくんたちにはおもしろそーだからだまっとくよぉ〜。それじゃあせんせい、おやすみぃ〜』
せんせいに手を返して、そのまま帰る。
.
.
柊「
……そのはずだった。
『……だぁれ、そのひとぉ？』
柊「はは、そんな怖い顔するなって。そうだな。お前は翠川Aだな。」
ごめんな、そう言ってせんせいは私の頭をぽんぽんする。
昨日中尾くんの血がついていた手なのに、とても温かくて、せんせいが人間であることを改めて認識する。
『だぁれ、なんてうっそだよぉ〜！こやくだったこでしょ〜？わたしあのこよくみてたからしってる〜〜！』
柊「そうそう。未来のアカデミー賞女優とまで呼ばれた演技派子役。特撮にも出てたから先生ファンだったんだよ。」
『そうなのぉ〜〜？？』
そんな他愛もない話をする。
すると、スマホのブザーの音が聞こえた。先生が電話に出る。
柊「はい」
せんせいと外部の人が話をしている。
…もしかして、警察かな。だったらもう帰っておこう。
『せんせ、いそがしそーだからかえるねぇ〜おやすみぃ〜〜』
両手をぶんぶん振ってみる。
.
ちらりとこちらを見たせんせいが、
少し微笑んで、空いている方の手を振ってくれた。
それに満足した私は、教室へと戻って行った。
≪ 二時限目、終了 ≫
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未来(プロフ) - 2カ条っていうのが気になりました。2カ条というところはあるかもしれませんが基本ニ教の表、裏と言います！面白いので頑張って投稿して下さい！！ (2019年2月22日 16時) (
レス) id: 992a2d29b1 (このIDを非表示/違反報告)
黒玄@学生(プロフ) - 無音さん» 女の人が優しいことを祈りましょう…！これからも応援してます！ (2019年1月25日 7時) (レス) id: ae6add9199 (このIDを非表示/違反報告)
無音(プロフ) - 黒玄@学生さん» ありがとうございます！訂正行ってきます！！真壁くんの女に怒られてしまいますね！ (2019年1月25日 7時) (レス) id: 48c7dd2dbf (このIDを非表示/違反報告)
黒玄@学生(プロフ) - 無音さん» 私が気づいた限りだと、9、12、17話です (2019年1月25日 7時) (レス) id: ae6add9199 (このIDを非表示/違反報告)
無音(プロフ) - 黒玄@学生さん» 本当ですか!?推しの名前を間違えるなんてファン失格…何話に真鍋くんがいるのか教えていただけると幸いです！！ (2019年1月25日 7時) (レス) id: 48c7dd2dbf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無音
| 作成日時：2019年1月14日 3時
