四十五バカ ページ47
柊「今日の授業はこれで終わりだ。お疲れ様」
せんせいは頭を下げ、扉へ近づく。
逢沢「待ってください！
景山が××した理由が分かったんだから、僕達を解放してください」
『まだだよ』
逢沢「翠川…」
逢沢くんの言葉に口を挟んだ。
『あの投稿が景山の死の原因で、その投稿者であるやり逃げXが宇佐美なのは分かった。
…けど、あのフェイク動画を作った奴は、別の奴だよ。』
終わりじゃなく、あくまで始まりだ。
まだ、景山の死に深く関わった人間がいる。
柊「翠川の言う通りだ。
あの動画を作ったのは別の人間なんだよな？誰がどういう意図で作ったのか、それが分かるまでは俺の授業は終わらない」
そう言ってせんせいは扉を開けて、教室を出ていった。
教室に響くのは、宇佐美の嗚咽だけ。
あとはこのまま眠るだけ。
.
＿そのはずだった。
甲斐「バ川」
『…ん〜？どしたの、かいくん。
あと、かいくんのゆかいななかまたちとまかべくんも〜。』
里見「おい、俺と須永はどうした！」
『まぁまぁちっちゃいことはきにしなぁ〜い！
で、ほんとにどしたのぉ〜？』
真壁「中尾のこと、ぶっきーに聞きに行くんだ。翠川も行かないか？」
中尾くんは、生きてるか否か。
はぐらかすような素ぶりはなかったが、ぶっきーは何も言わなかった。
『いいよぉ〜！わたしもきになってたしぃ〜』
真壁「よかった。それじゃあ行こうか。」
�� �� ��
準備室のドアをノックすると、せんせいはすぐに出てきてくれた。せんせいに男子はすぐに責めた。
里見「中尾はどこだ」
甲斐「俺たちを脅すために、殺したように見せかけただけだろ？」
甲斐の言葉に周りの男子も頷く。
私は…まだ分からないから、せんせいを見ていた。
「……ははは、」
せんせいは気が抜けたように笑った。
甲斐「…何がおかしい！」
柊「俺は、優しい人間に思われてるんだな。」
甲斐「あ……？」
柊「…ちょっと待ってろ。」
柊はそう言って準備室に入ったかと思えば、すぐに戻ってきた柊の手には何かが握られていた。甲斐くんたちは嫌な予感がして、少し後退りした。
せんせいがその何かを投げると、ぼとりと鈍い音がして落ちる。
「うわ…！」
甲斐くんは目を見張っていて、甲斐以外の男子たちもそれぞれ恐怖の声を上げた。
.
……それは、人間の手だったものだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1285人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
未来(プロフ) - 2カ条っていうのが気になりました。2カ条というところはあるかもしれませんが基本ニ教の表、裏と言います！面白いので頑張って投稿して下さい！！ (2019年2月22日 16時) (
レス) id: 992a2d29b1 (このIDを非表示/違反報告)
黒玄@学生(プロフ) - 無音さん» 女の人が優しいことを祈りましょう…！これからも応援してます！ (2019年1月25日 7時) (レス) id: ae6add9199 (このIDを非表示/違反報告)
無音(プロフ) - 黒玄@学生さん» ありがとうございます！訂正行ってきます！！真壁くんの女に怒られてしまいますね！ (2019年1月25日 7時) (レス) id: 48c7dd2dbf (このIDを非表示/違反報告)
黒玄@学生(プロフ) - 無音さん» 私が気づいた限りだと、9、12、17話です (2019年1月25日 7時) (レス) id: ae6add9199 (このIDを非表示/違反報告)
無音(プロフ) - 黒玄@学生さん» 本当ですか!?推しの名前を間違えるなんてファン失格…何話に真鍋くんがいるのか教えていただけると幸いです！！ (2019年1月25日 7時) (レス) id: 48c7dd2dbf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：無音
| 作成日時：2019年1月14日 3時
