五バカ ページ6
柊「ロックを解除した。廊下に出られるよ。」
ぶっきーせんせいのその声と後ろのドアのロックが解除された音を聴いた生徒達が、一斉に廊下に出る。
『…かいくん、行こ？立てる？』
甲斐「テメェが俺に指図すんな、バ川」
そう言って甲斐くんは行ってしまい、私も後に続いた。
…さっきの優しい甲斐くんはどこに行ってしまったんだろう。まぁ借りを返したって言ってたけどね。
「キャァァァッ！」
「何だよこれ！」
「どうなってるの!?」
教室の外は、いつもと、今朝見た時とは一変していた。
階段があったはずの場所は瓦礫によって塞がれて、何かの電線が切れたのか、バチバチと音を出てながら、今も火花を散らして動けない。
私1人なら、頑張れば抜け出せるかもしれない。
けど、30人全員が抜け出すのは…不可能だ。
「どう？これで分かってもらえた？」
後ろを向くと、ぶっきーせんせいが机に立っていた。それによって大きな差が生まれた。身長の差じゃなくて、まるで殺す狼と殺される羊みたいな、そんな感じ。
逢沢「...先生が爆破させたんですか？」
柊「ピンポーン。あ、ちなみにね…その上にもまだあるよ。」
そう言って先生は私と甲斐くんの真上を指した。甲斐くんは私を窓側に引き寄せ、自分は私の前に立っている。
もしかして盾代わりなのかな…？
おかえり、優しい甲斐くん。もうしばらくそのままの君でいて。
「狂ってる…！」
「誰か！誰か助けて！」
皆が瓦礫の近くに寄って外に向かって助けを求めて叫んでいる。
…けど、私はその場から動けなかった。
どうしたら助かる？
私だけじゃない。甲斐くんも、須永くんも石倉くんも、中尾くんも水越も、諏訪ちゃんも小宮山も、宇佐美も魚住も、逢沢くんと浅見も、みんな、みんな、みんな、
皆でここから出るためには、どうすれば……
「むーだーだーよ！！」
そんな私の考えを無慈悲に打ち砕くかのように、せんせいは言い放った。
「皆自分のことでそれどころじゃない。さあさ、教室に戻ろうか。
...また爆発しないうちに。」
そう言ってせんせいは教室に入っていく。
……皆も、私も、それに続いて入るしか選択肢がなかった。
足りなかった三つのピース…二つ目の【最初の被害】が、こうして見つかった。
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未来(プロフ) - 2カ条っていうのが気になりました。2カ条というところはあるかもしれませんが基本ニ教の表、裏と言います！面白いので頑張って投稿して下さい！！ (2019年2月22日 16時) (
レス) id: 992a2d29b1 (このIDを非表示/違反報告)
黒玄@学生(プロフ) - 無音さん» 女の人が優しいことを祈りましょう…！これからも応援してます！ (2019年1月25日 7時) (レス) id: ae6add9199 (このIDを非表示/違反報告)
無音(プロフ) - 黒玄@学生さん» ありがとうございます！訂正行ってきます！！真壁くんの女に怒られてしまいますね！ (2019年1月25日 7時) (レス) id: 48c7dd2dbf (このIDを非表示/違反報告)
黒玄@学生(プロフ) - 無音さん» 私が気づいた限りだと、9、12、17話です (2019年1月25日 7時) (レス) id: ae6add9199 (このIDを非表示/違反報告)
無音(プロフ) - 黒玄@学生さん» 本当ですか!?推しの名前を間違えるなんてファン失格…何話に真鍋くんがいるのか教えていただけると幸いです！！ (2019年1月25日 7時) (レス) id: 48c7dd2dbf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無音
| 作成日時：2019年1月14日 3時
