拾肆#香澄視点 ページ14
四葉「驚いた、驚いた。まさかここの刀剣男士が私に加担してくれるなんて」
喉を鳴らして笑う。
能面をつけた四葉さんの癖のある笑い方だ。
それを聞いて薬研さんは安心したかのように笑う。
薬研「姐御は、俺たちのことが嫌いじゃねぇのか?
あれだけの仕打ちに態度、そりゃ嫌いになったって…」
四葉「おっと薬研、前から言っているだろう?
自分たちの憶測で物事を決めてはいけないって。」
四葉さんは能面を外し、薬研の肩に手を落として撫で、
四葉「私はご主人と比べたら確かに醜い。ご主人みたく綺麗になることはきっと無理だろう。
大方彼等はそのことに対して私がご主人に対して妬み嫉んでいるとでも勘違いしているんだろうね。とんだ勘違い、お門違いだよ。
…だがそんな間違いも私は許そう。
なんてったって私は、見習いを使ってこの本丸を乗っ取る極悪人だからね。」
それはそれは美しく__悪い笑みを浮かべていた。
薬研「あ、ねご…」
四葉「おやおや、少し長話をしてしまったかな。
香澄、今日は鍛刀と刀装を教えるよ。正午に昼餉を取ったら出陣、日課をこなしていこう。」
香澄「へ、あ、はい!!」
四葉さんは再び能面で顔を隠し、紐で袖が落ちないように結ぶ。
ずっと四葉さんを見ていた私は、思わず気の抜けた声を上げてしまった。
四葉「薬研、君は早く帰りたまえ。他の刀剣たちに怪しまれてしまう前にね。
また此処に遊びに来てくれ。
…幸い此処しか私の居場所はないからな。」
行こうか香澄、四葉さんはそう言って離の障子を勢いよく開いた。
この人には、一体どれだけの顔があるんだろう。
まだまだ、沢山私には見せてくれない顔がある。
知りたい
香澄「はい、補佐官様」
私は貴方のことをもっともっと知りたいです。
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ゆきな(プロフ) - 馬糞…粟田口の人達か…(これからも無理せずに頑張ってください) (2019年6月2日 18時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
まいまい - 夢主ちゃん....イケメン......((トゥンク)) 頑張ってください!!! (2018年10月17日 23時) (レス) id: 3720a028b2 (このIDを非表示/違反報告)
三日月 - 早く投稿してください。応援しています (2018年8月21日 22時) (レス) id: 29a3b199e2 (このIDを非表示/違反報告)
こだぬき(プロフ) - ココアサイダーさん» な、なんと!?読者様でしたか!!よろしければまた遊びにいらして下さい!!これからも応援してます! (2018年7月4日 19時) (レス) id: d065086080 (このIDを非表示/違反報告)
ココアサイダー(プロフ) - 雪姫さん» ありがとうございます!強い夢主ちゃん達をこれからもよろしくお願いします!! (2018年7月4日 17時) (レス) id: 2d66ea9257 (このIDを非表示/違反報告)
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