拾弐#香澄視点 ページ12
香澄「はぁぁ…どうしよう…」
朝餉を終えた後、私達は本丸の清掃を始めた。私は庭を箒で掃き、四葉さんの方は本丸内の掃除なのだが…
新選組「「「待てぇぇぇ末摘花ぁぁぁぁぁぁ!!!」」」
四葉「おやおや、私も随分人気者だねぇ。困っちゃうなぁ」
新選組「「「巫山戯るな!!!」」」
四葉「…悪い、ほんの冗談だったんだ」
…と朝から怒る新選組の皆さんと屋根で追いかけっこしている。朝から元気だな。
あの四葉さんが、この本丸を乗っ取るだなんて。
きっと誰か一人ぐらい怪しんでそうな気もしない訳でも…って思って止めた。
『覚えてろよ、何も出来ない醜女が』
あんな言い分じゃ、そんなことは考えてすらないのだろう。
だったら乗っ取ったって…
香澄「いやいやいや!いくら尊敬できる素晴らしい人でもそれは駄目でしょ〜〜〜!!」
「何が駄目なんだ?」
香澄「うわぁ!?や、薬研さん!?」
薬研「いい反応だな。鶴丸の旦那が喜びそうだ」
突然後ろから声をかけられ、驚きのあまり飛んでしまった。それを見て薬研さんはくっくっと笑っている。大人びて、何処か色気のあるそれは余計に彼が短刀であることに違和感を感じさせる。
薬研「なぁ見習い、一つ頼みがあるんだがいいか?」
香澄「はい…?」
そんな薬研さんが、私に話しかけてきた。
.
四葉「…おや。君が来るなんて珍しいね、薬研藤四郎様」
薬研「様なんか付けないでくれ補佐官の姐御。俺っちは堅苦しいことは好きじゃない」
四葉さんに向かい合うように座る薬研さん。
そしてそれを障子の外から見守る私。
四葉「薬研、今日は何の用かな」
四葉さんが本題に入る質問をした。
その質問に薬研さんは…笑っているのに何処か苦い表情を浮かべていた。
薬研「…昨日の晩、アンタに新しい薬草の支給を頼もうと此処へ来たんだが」
もしかして…、そう思った時には背中に嫌な汗が湧き上がっていた。
薬研「『この本丸を乗っ取ってくれ』…って、どういうことだ?」
バレてる…!
32人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆきな(プロフ) - 馬糞…粟田口の人達か…(これからも無理せずに頑張ってください) (2019年6月2日 18時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
まいまい - 夢主ちゃん....イケメン......((トゥンク)) 頑張ってください!!! (2018年10月17日 23時) (レス) id: 3720a028b2 (このIDを非表示/違反報告)
三日月 - 早く投稿してください。応援しています (2018年8月21日 22時) (レス) id: 29a3b199e2 (このIDを非表示/違反報告)
こだぬき(プロフ) - ココアサイダーさん» な、なんと!?読者様でしたか!!よろしければまた遊びにいらして下さい!!これからも応援してます! (2018年7月4日 19時) (レス) id: d065086080 (このIDを非表示/違反報告)
ココアサイダー(プロフ) - 雪姫さん» ありがとうございます!強い夢主ちゃん達をこれからもよろしくお願いします!! (2018年7月4日 17時) (レス) id: 2d66ea9257 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ