お願いとは_Ma ページ34
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『2回も負けたし2回も怪我した、次あったらぶっ殺してやる』
「…反対の腕も折ってあげようか?」
『え、痛いのやだ』
「双海先生本当にやりそう」
目覚めるなり、いろいろ言うもんだから医師やってる姉貴に何回かシバかれてるところを見た。
「とりあえず、A一週間は安静にしてなさい」
『はぁい』
頭を打ったのと、腕を骨折した。
それは俺を助けるために負った怪我だった。
『陣平くんより私の方が元気だよ』
「んなわけあるかよ、そんな怪我しやがって」
『奇跡起こしちゃった〜私、やっぱり豪運だよ』
でしょ〜なんて言いながら笑っては、どこか骨に響いたのかピキッと固まる。
「Aさぁぁぁぁぁぁん!!!車降りるなりどっか行っちゃうし連絡しようにも俺の携帯持ってかれたし!なんでそんな怪我してるんですか!!しかも、めっちゃブチギレてたし」
『痛い、落ち着いて伊吹』
「てか!なんか俺たち仲良くなれましたよね!伊吹くんから伊吹に昇格しました!オレ!」
『全く気づかなかった』
「おい、マジ心配かけんなよ。入院しすぎだよA」
「それな。とんでもお騒がせ娘じゃん」
『うわ〜鈴木と河村じゃん久しぶり〜!泣いちゃう!』
入院中はずっと誰かしら双海の周りには人がいて、それが佐藤だったり部下だったり、同期だったり。あの話の続きがしたいとはいえ、様子見状態だった。
「まぁでも今回Aのおかげで松田は死ななかったんでしょ?よくぞイケメンを守った」
「しごできすぎ」
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ユナ@前垢消えた(プロフ) - 最後の落ち方が神すぎて続きが待ち遠しい (6月6日 18時) (レス) @page44 id: 0e552ce067 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Lerian | 作成日時:2023年5月22日 21時