惚れちゃうんじゃない ページ33
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『いったぁーい!!』
「双海先生の妹さんって、やっぱり危なっかしいですね」
「結局貴方が1番怪我してるじゃない」
『お姉ちゃん、ナイスファイトだよ〜爆弾見つけるの早すぎ!流石お姉ちゃんの人望のおかげだね!』
そう言って、ニコニコ笑う彼女の頭を容赦なくぶったたいたお医者さんはやっぱり双海ちゃんのお姉さんらしい。
「あ〜。妹さんから爆弾捜索してくれって言われたから、俺も一応同級生のいる病院に連絡したりしたんすよねー」
「私もです!知り合いの看護師に結構電話しました」
『みんなナイスすぎですよ〜、今度また差し入れ持っていきますね!』
「やったぁ〜」
どうして、病院の爆弾がそんなに早く見つかったのか。
それは最大限双海ちゃんがコネを使ったかららしい。
俺は爆発物処理班として米花中央病院に向かったけど、なぜか先に消防の即応対処部隊がいたし避難だって完了していた。
『私そんなに弱くないはずなんだけど、思いっきりバランス崩しちゃった。2回も負けたの悔しいし、逮捕できないとかなんなの?』
「うるさい。動かないで」
『イタタタ』
ここにきて、1番大怪我してたのが陣平ちゃんではなく双海ちゃんだった。
陣平ちゃんは双海ちゃんのおかげで無傷で生還。
こりゃ余計惚れちゃうだろうけども、責任も感じちゃうだろうな〜なんて。
実際、双海ちゃんは四年前と今回で2回も大怪我してるわけだし。
双海ちゃんは軽く意識を失ってただけで命に別状なし。
犯人は捕まえられなかったけど、こっちは誰も死ななかったわけで、万々歳。
「Aさん、急に走り出すし俺の携帯返してくんないし、居なくなったと思ったら階段から落ちてるし!おれ心臓持たないっすよ!」
「ま!危なっかしい子だよね、肝座ってるんだよ」
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ユナ@前垢消えた(プロフ) - 最後の落ち方が神すぎて続きが待ち遠しい (6月6日 18時) (レス) @page44 id: 0e552ce067 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Lerian | 作成日時:2023年5月22日 21時