様子のおかしな私たち ページ4
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「マジで、土曜日地下メンの握手会行ってきたんだけどマジで無理。惚れる。あれは私のこと絶対好き」
「私も推しにリプ返された神すぎ」
『新曲本当にかっこよかった』
それぞれにそれぞれの推しがいて、
普段はできないことをできた週末、私たちはこうして外出して外に飲みに出ている。
「でもまさか、その店が仲間内合コンとおんなじ店だとは」
「みんなイケメン狙いだから絡んでこないよ。こっちはこっちで楽しも〜」
そう言って、乾杯をした。残念ながら私たちはお酒苦手集団なので、全員可愛くソフトドリンク乾杯。
逆に可愛いでしょ。うん。
あちら陽キャなイケメン達とイケメンを手に入れるためなら猛禽類にでも変身できちゃいそうなガールズはめちゃめちゃ楽しんでいる。対極すぎて面白い。
「新曲って何?」
『ギター講師のお兄さんがメジャーデビューしたの。まじかっこいいの。高校と大学の頃に1時間講習つけてもらってたんだけど、本当に近くてかっこよくて永遠に推してた。今金髪がちょっと伸びて黒髪入ってるのめっちゃかっこよさ増してる。ビジュアル最高』
「何それ、良すぎだろ」
『間違ったら惚れそう』
「何それもう結婚できるじゃん(?)」
そんなこんなで楽しくそれぞれの嬉しいことについて話をしていると、
飲み放題の時間がもうそろそろだったから場所を変えようということになった。
「いや〜奇遇だねえ。一緒に飲んでもいい?」
「はい、喜んでぇ!」
店を出て、どこに行こうかという話をしていた時、ちょうど合コン組も解散したらしく、
この後は予定もないけどまだ飲み足りないからと二次会のお誘いを萩原くんからいただいた。
2人は降谷くんを崇めているわけだけど、共通認識ではイケメンに弱いわけで、萩原くんから誘ってもらえた。しかも降谷くんがいて、他にもスーパーイケメン2人に、漢気で右に出る者はいない伊達くんが居て、断らないわけがなかった。
「飲まねぇのか?」
『弱いから、外で飲んだらだめなんだよねぇ』
「でも飲む量はすごいよね、このグラスビールジョッキ大だよ」
『私めっちゃ水分取るんだよ。なんでかわかんないけど、めっちゃ喉乾くんだよね。夏とか生きていけない』
イケメンに挟まれて、多分この日は上手に喋れなかったと思う。
どうにかしたいこのちょっとした謎のコミュ障
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ユナ@前垢消えた(プロフ) - 最後の落ち方が神すぎて続きが待ち遠しい (6月6日 18時) (レス) @page44 id: 0e552ce067 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Lerian | 作成日時:2023年5月22日 21時