推しの親友と箱推し ページ3
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「悪いゼロ、なんか用事あったか?」
景光くんと降谷くんがヒロ、ゼロと呼んでいるのもこれまた推せる。
何そのいい感じの呼び名。語幹も最高だし、超仲良しで推せる。これは箱推し
幼馴染って何?何そのステータス。降谷くんと景光くんにしか成し得ないこの幼馴染というパワーワードの満足感。本当に最高だと思う。
世界はこの2人を幼馴染にしてくれてありがとう。親御さん素敵な名前にしてくれてありがとう。
「双海さんと一緒にいたのか?」
「うん。教官の雑用一緒に片付けてた」
『ごめんね、景光くん借りちゃった。おかげで助かりました。ありがとう』
「いや、それならいいんだよ」
今日はもう何もないとはいえ、小一時間くらいは拘束してしまったような気がする。
「あれ〜、2人って双海ちゃんと仲良かったの?俺は知らなかったんだけど」
降谷くんと景光くんとちょっと話をしていると、そこに萩原くん松田くんも居合わせた。
これは、本当のイケメンパラダイスだ。
ちなみにこちらも幼馴染。
こっちのペアも推せる。最高。
脳内はイケメンに囲まれて嬉しい!ってなってるのに、
残念ながら私の外面は多分ちょっとしたコミュ障を発揮していた。
突然イケメンに囲まれてあたふたしている私に、同期が話しかけてきた。
「あ!Aいた!待ってたのに全然来ないじゃん」
『あ〜忘れてた。ごめんね、教官に頼まれた雑用してたの。景光くんに手伝ってもらっちゃった』
同期に推しと一緒の空間にいられてとても幸せでしたと遠回しに伝えたつもりだったけれど、うまく伝わったらしい。さすが同族。
「ふぅ〜ん??良かったじゃん」
多分軽い気持ちで叩いたんだろうけれど思ったより強すぎる。
『イタタタ、そんなにしばかなくても』
「あ〜そうだ。部屋汚すぎるから一緒に片付けしよう!うん!!」
何となくこの場のピリついた雰囲気をみんなが感じ取ったのか、友達に私は回収された。
「ごめん、私イケメンにうつつを抜かして余計なこと言ったかもしれない」
「なんか空気凍ったよね、思わず部屋汚いとか言っちゃったけどさ」
「あれは去るのが正解だったよ。うん…本当に」
「それにしても、この距離での降谷はイケメンだったなぁ…」
「わかる、彫刻だった」
『景光くん今日も優しかったなぁ』
今日も今日とて私たちは密かに推し活を楽しんでいる。
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ユナ@前垢消えた(プロフ) - 最後の落ち方が神すぎて続きが待ち遠しい (6月6日 18時) (レス) @page44 id: 0e552ce067 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Lerian | 作成日時:2023年5月22日 21時