推し婚【松田陣平】 (ページ14)

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かっこいい人ページ14

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「本当に反省しなさい。ごめんなさいね、妹がご迷惑をかけたようで、私から謝ります」

「いえいえ、俺もちょうど外出申請を出してたし、用事はもう済んでるので」

「A、これ使いなさい」

『え。でも私が奢る約束したんだけど』

「使って」

『ハイ』

結構強引に有名チェーンのコーヒーショップのギフトカードを渡された。

「お姉さん、かっこいいね」

『全然私と似てないんだよねぇ…14個年上なんだけど、お姉ちゃんより、お母さんみたいな感じだったかな。今めっちゃ怒られてばっかりだけど、うちはお母さんが厳しかったからお姉ちゃんは甘やかしてくれたんだよね。お母さんに内緒で携帯買ってくれたのもお姉ちゃんだったし』

お姉ちゃんはすごい努力家で、厳しい両親もそりゃ一目置いてたんだけど、私は両親の教育方針にそぐわなかったんだよなぁ。

「なんか得した気分だね、俺こんなの奢ってもらっちゃって」

『私が奢るって言ったのに結局お姉ちゃんのお金になっちゃったなぁ』

推しと一緒に美味しいものを飲んでる現実は最高だし、10年海外にいた姉が久しぶりに日本に帰ってきたってのも嬉しい。今日は間違いなく最高の一日だった。

『今日いっぱい付き合ってくれてありがとう、いろんなところ連れ回しちゃってごめんね。荷物も重かっただろうし。景光くんの用事の邪魔しちゃった』

「全然邪魔じゃないよ。俺は銀行行って必要なもの買うだけだったし。俺普段あんなに買い物することないから楽しかったよ。用事も、もう銀行は行ったから、その後の買い物は何時でも大丈夫」

『ほんっとに優しいね、だから推せるんだよ。景光くん。お買い物一緒に行こう』

「それ最近よく言うね、俺そんなに優しいかな』

なんて神様みたいなこと言うんだ景光くん。
で、結局私も日用品を買い行くことにした。

てかあなたを優しいと言わなかったら私は多分大魔王