殺人未遂_s.K ページ36
■
『っ、ふァ…』
A先生が刺された。
「夏梅さん輸血準備お願いします、徳丸くん通報。冬木先生、TO1に運びましょう。ストレッチャー!!」
俺が、指示を出す。
「全部あんたのせいよ!!!!」
そう叫んで女性が、振りかぶった。
『こんな…クッソ忙しいのに!経過観察もしなきゃなのにこのバカ!!!痛い!!!!』
足で手首を思いっきり蹴飛ばして、ナイフを飛ばして、A先生が女性を押さえ込んだ。
「…アクション怪物……」
『うるさい!元一!!二次被害出る前にあいつ押さえな』
「イェッサ!!!」
なんて連携、とも思ったけどA先生のケガを確認すると、思っていたよりも深く、出血量も多い。
「バカ、なにやってんだよ」
『っはは…なんで私刺されたん……というか…ダレよあの人……』
「A先生、暴れないでください」
深傷、しかも二箇所刺されてる。
音羽先生も、
スーツを血で汚しながらも止血している。
「運びましょう!」
女性が何か叫んでいるけれどそんな話全然耳に入ってこない。
『…痛い』
「大丈夫ですよ、A先生…持ち上げますね」
「力つよっ!中村先輩!!!!もう俺限界です!」
警察が現れた瞬間、
徳丸くんが押さえていた犯人が逃げ出して、蹴飛ばしたナイフを拾って女性警察官に向かって走っていく。
「12時15分、殺人未遂及び公務執行妨害で確保、あんたら、犯人の身柄拘束して」
「「はい」」
見事に、間合いに入って凶器を取り上げた。
肩固め、というやつか
「とりあえず、刺されたとの通報ですが刺された女性というのは?」
「A先輩です。応急処置をして、運びました」
俺が徳丸くんにかわり、命に別状はありません、と伝えると少しばかりか安心したような顔だった。
「なるほど、流石お医者さんですね。じゃぁ、とりあえず皆さん目撃者なので、事情聴取をさせてもらいます」
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作者名:Lerian | 作成日時:2021年9月23日 20時