掴み取れ、強さを。【TOKYO MER】 (ページ37)

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動機は如何に_s.T ページ37

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数時間経って、A先輩の目が覚めたから
事情を聞いた。

『は？昼ドラ？』

「マジだよ、てかあんた2回刺されてたのによく蹴れたね。元一から聞いた」

警察の人は、極悪四天王の一味。魔女の中村先輩

「容疑者だいぶ頭狂ってたけど一応話は聞けたし、裏付けも取れた」

中村警部が話をした内容は、
巻き込み事故のような話だった

『え、上崎の嫁なの？』

「そう。夫が最近上の空なのも、結婚式をちゃんとしなかったのも、そもそも結婚に対してそこまで積極的になかったもの全部あの女、蓮見Aのせいだって言ってたよ」

『…知らんがなそんな話』

「まさか、上崎先生のお嫁さんが病院にまで乗り込んでくるとは…」

「あの女やばいよ、人刺したプラスで公務執行妨害だから」

『なにやったの、』

「斬りかかってきた。私に」

『それは勝たれん』

犯人めちゃめちゃ力に自信あったのか
知んないけど、さぁ…

流石に勝てないよあの二人には、ほんと。A先輩なんかほぼゾンビじゃん、刺されてなんであそこまで動けるの？ラスボス？

『…というか音羽先生その格好珍しいですね、スーツじゃないの』

「血がついたので。」

『刺されたときバカって言ったの私忘れてませんから』

それ今関係ないじゃん……

「ま、とりあえず。あんたに謝りたいって」

「蓮見先生、この度は妻が…申し訳ありません」

上崎先生だ。病室に上崎先生が入ってきた。

『ちょっと言い方キツくなりますけど、許すつもりはありません。今すぐこの病院をやめてください。私のため、とあなたのため』

「俺のため…」

『病院内の人には、先生の結婚式に参加していた人もいらっしゃるんですよね。どうせすぐに噂になりますよ蓮見を刺したのはって噂の的になるのは、上崎先生なんです。あなたが追い詰められます。追い詰められる前に、この病院を辞めてください。』

A先輩の言ってることは、全部先輩が経験してきたことだ。

受けとめ方によっては言い方がきついかと思うかもしれないけど、そういうものだろうな、って思う。

先輩は、上崎先生を気遣ってる。
先輩は責任転嫁するのが嫌いな人だから、

上崎先生が出ていった。

「とりあえず、あんたは休みな。」

『はいよ、お疲れ』

「そっちもね」

2人とも怖いけど、このタッグは大好きだ。