呪われたコンビニ店員【呪術廻戦】

ルーツ ページ33

□


今まで生きてきて、何となく
男運は皆無だなぁ、と思っていた。


それは勘違いではなくて、本当だったらしい。


「君はねぇ、呪われた血筋の末裔！見事に濃い呪いが血に付与されて体内を巡ってるよ。そりゃ呪詛師が君を欲しがるわけだ」



『……？』



野薔薇ちゃんがトンカチと釘ですごい事をやっていて
悠仁くんは、拳からすごい黒いモヤがでてて、
恵くんの周りにはワンコとかカエルがいた。



アクション映画みたいな事やってるなぁと思いつつ
五条さんの話は1ミリもわからなかった。



『えっ、じゃあ弟は？』



「君の弟はねぇ、すごい珍しいタイプ！これも恐らく血筋だろうね」



呪われてるけど、それは守護の力で
真っ黒な呪いの君に比べて、
真っ白な珍しい呪い。すごいいい子ですってことが
全面に出た呪いだね！と言われる。
あぁ……確かに五条さん言ってたかも……
弟に、君は珍しいねって。


「君の呪いは君の血として全身に流れてるから、恐らくあの呪詛師は君をとっ捕まえて、時間をかけて取り込もうとしたんじゃないかな？」


君の家計調査したらかなり前の時代に1人のとんでもない強力な魔女が非術師と結婚して子どもを設けたことによって
その血が薄まっていった。


『だから君達姉弟は何百年ぶりに産まれた魔女の血を色濃く受け継いじゃった人ってこと！まぁ、呪いが付与されてるだけで非術師ってことに変わりないけどね』


……これはきっと馬鹿でも分かるように説明してくれてるんだと思う。けどごめんなさい五条さん。いや、五条先生
半分くらい何言ってんのかわかんなかったっす、


「っしゃぁ！！」


「……しんど」


長々とした説明中にあちらの方は決着がついたらしい。



「それじゃ、呪詛師の才川クン、君上層部から目ェ付けられてるくらい人殺してるから、捕まえたら即刻死刑だと思うけど、何かAに言い残すこととかないの？」

テスタメント→←エネルギー

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す