カレーライス ページ10
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「ねぇねぇ、Aちゃん眠いのかな?」
津美紀がそういうから、なんでだろうと思って
居間にある椅子に座って
パソコンでなにかを打ち込んでるAさんの方を見た。
「眠そうだな」
「そうだね」
横にゆらゆら揺れては、前に倒れてガクんっとなって
目が覚めてる。
ずっとそれのくり返し。
Aさんにしては珍しいようすだった。
「あ、寝ちゃった?」
「寝た」
眞矢くん呼んでこよ!と津美紀が言って、
眞矢が来た
「また寝落ちですかAさん」
「起きない?」
「起きへん起きへん。この人寝るまで長いけど、一回寝たら起きんのよ」
リビングのソファに寝かせて、
ブランケットをかけてあげた。
「…と、晩飯作る人おらんくなったな…ちなみにやけど俺は料理できへんねん。なんか食いたいもんあったら出前でもとろうか」
「作る!!」
「え。まじで?津美紀料理出来んの?」
「俺もできる、今までやってきた」
「まじか、えらいなじゃぁ2人に作ってもらおうか」
「カレーにしたい!Aちゃんがカレー食べたいなって言ってたよ」
「ええな、ほんならルーだけ買いに行こか、3人で選びに行こ」
そして、津美紀と俺で野菜を切ったり、煮込んだり
カレーが完成した。
Aさんと出会っていこう料理を作ることはなかったから、久しぶりだったのを覚えている。
『ん?は!!やっば!!もう8時やん』
「カレーあるよ」
『カレー?』
「恵と眞矢くんといっしょに作ったの!」
「俺は監督してただけですよ」
『えぇ!めっちゃおいしいし!』
本当は、甘口以外は苦手なのに、
その事をこの時は知らなくて、
中辛で作ったカレーを文句言わずに食べてくれた。
「俺めっちゃさっきまで忘れとったけどAさん中辛は食えへんかったな」
『眞矢、言わんでええやんそれ』
俺たちはちょっと怒った
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作者名:Lerian | 作成日時:2023年1月12日 1時