恩に報いること【伏黒恵】 (ページ6)

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信じたくない事実ページ6

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その日も、寝れない日だった。
ふと耳を済ませると、声が聞こえた。

「お前最近いそがしそうだねぇ」

極道の娘に呪術師に、よく1人でやるよ。
やっば～って言ってたのは五条先生だった。

『あとからこんなん言うんずっこいけど、忙しい』

「…お前、なにげ優しいよな。任せちゃって悪いね」

『ええよそんなん。私は悟がこの家頼ってくれんの嬉しかったしなぁ』

「お前ん家は特殊だけど、人は多いしお前も優しいからちびっ子達にはいい環境じゃないかなと思ったんだよな」

あの日、君はどうしたい？禪院家行きたい？
そう聞かれ断った。
そして何とかするといった五条さんが
連れてきたのがAさん。
そして今日から保護者だと伝えられたのが
全ての始まりだった。

「でもまさかAがここまで2人のこと可愛がるとは思ってなかったよ。伏黒甚爾に殺されてんのにね、君の弟」

五条さんが話した事は
とてもじゃないけど信じられなかった

その時にはじめてしった。
俺の親父がAさんの弟を殺したと。

『和真と和成と3人で撮った写真これしか無いって、なんか寂しくなっちゃうわ』

「やっと自分の家族見つけたって喜んでたのにな」

『その話は嫌だな』

「ごめん」

『うん』

この時話からは多くを推測することは出来なかったけれど
後にわかったのが、和成さん、Aさん、弟の和真は幼少期を共に過ごしていなかったらしい。

「恵、ソックリ過ぎてしょーじきA平気かなって思ってたんだよな」