間違っていること ページ12
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『あれ、最近津美紀部屋に閉じこもってばっかやな。どうしたんやろ。いつも公園いってたのに』
「津美紀いじわるされてるから」
何となく、津美紀が変だと思ってた。
俺もたまたま上履きが池に浮いてるのを見た。
『がち』
津美紀がイジメにあっていると。
『教えてくれてありがとうな。恵は大丈夫?イジメとかあったりしてへん?』
「みんな眞矢が怖くていじめてこない」
「そりゃあ逞しすぎるわ」
『眞矢お父さんやと思われてんのか』
いじめの話を聞いたAさんの行動は早くて、
『はじめまして、津美紀と恵がお世話になってます』
「俺ら、2人の保護者です、はじめまして」
後ろの方は?と先生が、おじさん達にビビってた。
『あぁ、うちの若者ですよ。付き人なんで気にせんでください』
「えっと…失礼ですが…おいくつですか?」
流石に2人とも小学生高学年の子供がいるにしては
若く見えたんだろう。なんせ途中で親変わってるし。
若返るなんてことないし
「27です」
『同じく』
もっぱら嘘だが、見えなくもないっちゃない。
「桐島組の人…って噂を聞いたんですけど…」
『そんなこと、今関係ありますか?最も重要なことって津美紀への嫌がらせのことですよね』
なんか知りません?実は見てみぬふりしてたとかあるんじゃないんですか?と、圧迫しまくりの詰問だった。
「恵が言わんかったら俺らも気づくん遅れてました。学校側でなんかなかったんですか?」
「イジメ、に関してはなにも報告が上がってきてませんでして…」
『そりゃあ生徒は、少しでも関与しているなら嘘を付きたいと思うでしょうね。世の中そんな純粋な小学生ばっかじゃないですよ。主犯格については津美紀から話聞いてきましたから、今週中に謝りに来んかったら大事にするでって連絡お願いします』
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作者名:Lerian | 作成日時:2023年1月12日 1時