便利屋SZ -Shori ver.- (ページ28)

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そのまま、早足で進む勝利くんについて行って観覧車乗り場の列に到着した。

数組しか並んでいなくて、すぐに私達の順番になり、勝利くんの向かい側に座ったら…

佐藤『なんで、そっちに座るの？』

って…え？だって…

『勝利くんがそっちに座ったからこっち側にしたんじゃん…』

佐藤『隣に座れば良いんじゃないの？』

え？そういう事？

『その発想はなかった…』

佐藤『何それ？笑』

って、勝利くん、めっちゃウケてるんですけど…

佐藤『発想？笑』

『笑いすぎだし！そっちに行けば良いんでしょ？』

ゴンドラが揺れないように、勝利くんの隣に移動した。

佐藤『ねぇ？観覧車って、もっとロマンチックな雰囲気になるもんなんじゃないの？笑』

『私が悪いの？』

ちょっと拗ねてみた…

そしたら…

佐藤『ごめんごめん…Aちゃん？』

さっきまで笑ってたのに急に真剣な顔になって…

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キスされる…

そう感じて目を瞑った。

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