心五十五欠片 ※半分ウ〇娘パロディ ページ20
「競走馬ねェ」
寝そべりながら煎餅を齧る総悟君は、そう呟いた。
技術の向上により貿易が盛んになり、大型動物の輸入を検討している中で、外国の馬も名前が挙がっていた。
それにインスピレーションを受けたらしい将軍様が、こんな事を提案をする。
「将軍賞秋の開催をしたいと思う」
馬による競争を開催するのだという。とはいえ……馬と言っても四足歩行のもいれば、馬の遺伝子を持った二足歩行の星人もいるとかで、レギュレーションは分けるそうで。
江戸レース場での開催で、芝の2000m。ただレース観戦するだけでなく、食べ物や飲み物の販売もあるらしく、またどの馬が勝つか予想する事による賭博も出来るそうだ。まぁ早い話、幕府の金策……という事。
開催は2ヶ月後の月終わりの日曜日午後……今からだと、2ヶ月半ちょっとといったところか。
俺が知らないうちに、レース場完成が目前に迫っていたみたいだ……。
「へェ、面白そうだ。Aさん、今から休み申請してこの日行きやせんか」
『……総悟君、未成年でしょ。お酒も賭博も、まだ駄目』
「お堅ェなァ」
『俺は優しい方だよ? ……土方さんだったら、大目玉食らうって』
横に置いていた刀を手に持ち、立ち上がる。今日の午後からはパトロールだ。
*
「あっ、アンタ真選組かい? これ、さっきそこで拾ったんだけど……中身が分からなくて怖ェからよ、預かってくれねェか」
『ああ、はい……承りました』
パトロール中、一人の男に声を掛けられた。右手には何やら物体が入っているビニール袋を持っていた。
確かに、中身を覗いてもパッと見何か分からない……真っ黒な長方形の箱だ。確かに見ても分からないものは、危険物として警察が保管しておくのが適切だろうな。
念の為、拾い主の名前と連絡先を教えてもらい、責任もって預かる事を約束して別れた。
*
『さて……これが何なのか、調べてみるか』
近藤さん及び松平さんに報告をし、調査の為の特別な取調室を借りた。ここは内外両方からの衝撃に強い素材で出来ている部屋だから……仮に爆発物だった場合でも、最悪周りに被害は出ない。
しかし、この形状。導線やタイマーも見当たらない。内部からの機械音もなし。爆発物の可能性は低そうだ。
手袋をした手で表面を探りながら触っていると──音もなく、一部が押し込まれた。
『っ、しまッ──』
──ドガアアアアンッ!!
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ななみ(プロフ) - ウマ娘ネタやるならクロスオーバータグがいるんじゃ... (11月20日 12時) (レス) id: b9dbee0f0f (このIDを非表示/違反報告)
ろぽん(プロフ) - 面白いです!作者様のペースで無理のないよう更新頑張ってください!待ってます!! (2020年8月15日 23時) (レス) id: 94c21bcf57 (このIDを非表示/違反報告)
うp主(プロフ) - ひろとさん» レス遅れて申し訳ありません。ありがとうございます!これからもゆっくり頑張りますので、よろしくお願い致します。 (2020年2月7日 15時) (レス) id: f8646b5aca (このIDを非表示/違反報告)
ひろと - 面白いわ (2018年7月19日 21時) (レス) id: 49d8f5487f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うp主@
作成日時:2018年4月21日 6時