『ハイキュー』影山君とインドア少女

バレー：カゲヤマside ページ6

カラララララ

深夜０時、ドアを開けて少し進んだらアイツはいた

貴「・・・トビオ」

・・・Aだ

昨日と同じように、Aの横に腰掛ける

今度は何読んでたんだ？また題名を見てみた

『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』

・・・随分とメジャーな本読んでんな・・・

んな事考えてたら、Aが話しかけてきた

貴「そだ、何部なの？教えてっ」

影山「/////」

無邪気に笑って聞くAを見たら、なぜか顔が熱くなった

ここが暗くてよかった・・・

影山「ば、バレー部・・・」

貴「おぉっ！背、大きいもんね(ﾆｯｺﾘ」

ヤメロ、微笑むのもやめてくれ

心臓がすげぇうるせぇ・・・なんだ、この気持ち

耐えられねぇ・・・

ゴソ、ゴソ

・・・なにしてんだ？

俺がバレー部と言ったら、Aが急に本の山をあさり始めた

貴「あった・・・！」

Aが何かを見つけたとたん、嬉しそうに微笑んだ

本当にこいつは色々、表現豊かな表情をするから見てて飽きない

本の山を見たら、そこにあったのは『バスケ入門』やら『サッカーの基本』などといったスポーツ関連の本ばかりだった

Aが見つけたのはバレーの本だった

俺が運動部というのを予想していたんだろう

パラパラ

貴「えっと・・・ね、ねぇ、ポジション、どこ！？」

なんか昨日とは打って変わってグイグイ来るな・・・

これがこいつの性格か

昨日は緊張してただけだったのか？

ま、明るい性格のほうが話しやすいことは確実だ

影山「セッターだ」

貴「セッター？」

すると、Aはまた本をパラパラめくり始めた

貴「セッター・・・え〜っと、チームの司令塔？」

分かった

A、バレーのこと全く知らないな

だけど頑張って話についていこうとしている姿がかわいくてなんか微笑ましい

貴「あ、ちょっ、なんで笑ってんのさぁ・・・！」

影山「わり、バレーのコト知らねぇのに頑張ってんのがウケて・・・」

貴「ウケ！？へ、変だった？なんか変なこと言っちゃった？」

影山「変じゃねぇから、心配スンナ。あと、その本だと分かりにくいだろ。あー・・・コッチの本のほうが分かりやすいぞ」

「ホラ」と言ってオススメの本を渡す

貴「ありがと！勉強するねっ」

そんな話をしていたら、もう１時になっていた

影山「じゃ、そろそろ帰るな」

貴「ん、また明日ね(ﾆｺｯ」

同じ時間に来るか

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