臆病者は最強と並ぶ 2

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A「うぅ…真希ちゃんごめんねぇ、傷つけちゃった…」

真希「泣くなよ…別にこれくらいの傷、すぐ治るぞ」

パンダ「心配性だなぁ…Aは…」

夏油「まあ、そこもAの魅力だけれどね」

お顔につかなかっただけマシだけど、生徒に傷がつくのは見たくないです…。悲しくなるので…。まぁ、この傷つけたのは私ですけど…。

憂太「たっ、ただいまですー！」

棘「ヅナマヨ…」

A「うわぁっ！狗巻くん声ガラッガラ！すぐ時転使うね！もちろん真希ちゃんも！」

真希「私はいいっつうのに…」

夏油「ふふっ。Aは見ていて飽きないね。落ち込んだと思ったら慌てふためいて顔を真っ青にして」

パンダ「まあ、感情の起伏は激しいわな」

憂太「夏油先生は、神崎先生の先輩なんですよね？神崎先生が学生の時はどんな感じだったんですか？」

真希「あぁ、それ私も気になってた」

パンダ「ここの教師は自分の過去全く話さないよなぁ」

夏油「うーん…簡単に言うならば、今よりも臆病だったかな」

真希「何で呪術師になったんだよ…」

夏油「それ、悟も言ってたよ」

真希「げ、あのバカと一緒…」

夏油「悟が『そんな臆病じゃ呪術師なんてできるわけない。死ぬ前にやめろ』って言ったら、Aなんて言ったと思う？」

憂太「えぇ…あんまり想像つかないかも…」

夏油「…『確かに自分は臆病者だけど、たった1人の大切な弟が呪霊に殺されてから、これ以上大切な人を失いたくないと思った。だから強くなるために、辞める訳にはいかない』って」

真希「あのAが…」

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