二階堂家 ページ11
「俺の家泊まれば?」
俺の、、、
俺の、、、
俺の、、、
家
泊まる?
私の頭は完全にショートしていた。
単語を1つ1つ理解しようと頑張ってはみたものの頭の中は?でいっぱいだった。
多分、多分なんだけど、二階堂さんは見た目に反していい人、、、だと思う。
でも、
でもだよ?
家泊まるのって大丈夫なの?
迷惑とかそういうのとかじゃなくて単純に怖い。
沈黙が続いた。
正しくは、私が返事を返せないでいたのだ。
すると二階堂さんが口を開いた。
「、、、あのさあ。変なこと考えてるかもしれないけど俺そういうことしないからね?」
二階堂さんはバツが悪そうにそう言った後下を向いた。
今、私に残されている選択肢は2つだ。
ストーカーが潜伏しているかもしれないコンビニに戻り家の鍵を取りに帰るか、
このまま二階堂さんの家に泊まらせてもらうか、
うん。
どっちも地獄だわ。
でも、
二階堂さんのことをどこか信頼している自分もいる。
大丈夫、だよね。多分。
ストーカーから助けてくれるぐらいの人だし、大丈夫、大丈夫、
私の頭の中は二階堂さんに対する信頼感への証拠を示すのでいっぱいになっていた。
すると二階堂さんは
「どうする?、、、俺んち来る?」
と言った。
「すみません。よろしくお願いします」
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作者名:totsukada | 作成日時:2018年1月10日 23時