REBORN！　～ココロ･キセキ～　短編集　≪リク募集中≫ (ページ4)

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一瞬何が起きたか分からない・・・

彼女は自分の耳に回線を繋ぎ

パソコンを操作していた。

微笑み、瞳を閉じた。

―――ウィィィン――――･･･

機械が動き出す。

バチバチバチバチバチっ・・・

火花が飛び散り、そして

――――プツンッ

『インストール完了。プログラム起動します』

ブチ・・・ブチ・・・

回線が電気の電圧に耐え切れずに切れていった。

貴「・・・・・・博士・・・・」

彼女は泣いていた。

貴「博士・・・博士・・・・博士ェェェェェェェ！！」

何度も何度も博士と呼び、泣き続けていた。

オレはそれをただ見ていた。

彼女は『ココロ』を手に入れた。

けれど『ココロ』を手に入れたということは

人間と同様に感情をもつことになる。

博士を失った、大切な人を失う悲しさがわからなかった

けれど『ココロ』を持った彼女は人間そのもの。

貴「行かないで・・・！博士ェ・・・」

ナミダガ止マラナイ――――

ツ「・・・・A」

貴「・・・沢田・・・綱吉・・・様？」

ギュッ――――

ツ「・・・オレがそばにいるから・・・」

貴「！・・・・綱吉・・・様ァ・・・・」

彼女は泣き続けた。

『ココロ』を作った、作ってくれた人へ・・・

―――――――――

貴「沢田綱吉様。このお花見てください」

ツ「ちょっと待ってよ;;」

貴「これ、明日持って行っていいですか？」

・・・あの時の顔も

貴「これ、沢田綱吉様に」

・・・オレなんかのためじゃない。

だから――――

オレが守ってあげなきゃいけない。

ツ「・・・博士、オレがこの先命ある限り
Aを守ります。なので・・・」

・

・

・

・

・『Aを空から見守っていてください』

fin.