三話「迫る脅威」 ページ5
南軍基地本部、会議室
「鬱、報告を」
「はいはーい
.....まず、中央の国が一つ、壊滅したみたいやね
これは初日の出来事
それから数日の間に、近隣の国がいくつも食い荒らされとる」
情報集めを主とする鬱が、ホワイトボードを叩いて示す
地図に書かれているいくつものばつ印
おそらくは壊滅した国々だろう
考え込む総統の横で、コネシマが手を挙げた
「なぁ大先生、侵略者っていうのは、結局何者なん？
こんな数日で国をいくつも壊滅なんて、只者じゃないやろ」
「あぁー...
それがなぁ....」
答えずらそうにモゴモゴやっている鬱に、横に立っているトントンは肘を入れた
「いってぇ分かったってトン氏
...あー、その侵略者はアレや
........うちゅうじん」
一同沈黙
うちゅうじん、という単語を各々で噛み締め、エーミールが一言
「えっ、スペースデブリの事？」
「ちゃうって、それは宇宙塵やから
俺が言っとんのは宇宙人、地球外生命体、エイリアン！」
再び押し黙る彼等
トントンは、これから長くなるであろう説明を思って、静かに眉間を解した
.
一方で、訓練中の西軍兵士達
「ほらほら頑張ってぇー！」
ヒラののんびりとした激励に、兵士達は冷や汗を流しながら訓練に勤しむ
「.....あれ、何か落ちてる？」
少しでも休もうものなら後が怖いと、全力で腕立て伏せを終わらせる兵士達から離れた場所
木々に隠れて見えずらいが、そこで倒れる影
目ざとく見つけたヒラは、テクテクと歩いて様子を見た
「......人だ」
倒れていたのは、年の若い青年
軍服からして、別の国の兵士だろう
胸元の紋章から、幹部である事が窺える
「この場合の最適解は......」
敵国のスパイなら殺すべきだ
捕まえて拷問にかける事もできる
だが、彼女ならきっと＿＿＿＿＿
「みんなー、ちゅーもーく！！」
ヒラの声に、兵士達はビクつきながら敬礼した
「ちょっと俺、Aの所に行って来るから
ちゃんと訓練、してなきゃ駄目だよ？？」
大きく揃った返事に気を良くしたヒラは、そのまま青年を抱えて基地に戻る
「大丈夫大丈夫、うちの軍医、腕は良いからさ」
うぅっ、と唸った青年を気遣いながら、上機嫌な様子で医務室の戸を開けるのだった
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ココア(プロフ) - シオンさん» コメントありがとうございます！はい、元ネタは我々だの方々の実況です。対エイリアン、という単語にハッとしまして.....。更新頑張ります！！ (2017年7月1日 17時) (
レス) id: 742ad63ee0 (このIDを非表示/違反報告)
シオン - 番外編、おめでとうございます!!楽しみです!!エイリアンは元ネタ我々だですか? (2017年6月30日 16時) (レス) id: 986262ce68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ココア | 作成日時：2017年6月29日 13時
