ゼルダの伝説<贄の姫の在りし日> (ページ2)

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木の上ページ2

『リーーーーバルっ！！！！！』

｢なんだよA。騒々しいな…｣

『なんだよ…じゃないよっ！！！なんでこんなところにいるのっ！メドーの訓練は！？』

英傑としての神獣メドーを任された僕の元にサポートとしての英傑入りした補欠要員 Aが声をかけてきた。

｢そんなもの。優秀なこの僕はさっさと終わらせたに決まってるじゃないか。｣

『だったら木の上にとまって休んでないでさっさと報告しに来てくれませんかねぇ〜？』

僕のいる木をゲシゲシと蹴りながら文句を言う。
彼女とも随分と親しんだものだ。
最初なんてあのいけ好かない勇者以外とは顔も合わせなかった癖に。

｢ハイハイ。わかったよ。じゃあさっさと王宮に戻ろうじゃないか。｣

そういい僕は地面へ降り立つ。
そして彼女に背中を向けてしゃがむ。

『…？なに？？』

｢なに？じゃないよ。ほら、早く乗りなって。｣

ほんの気まぐれだった。
僕のせいで歩き回ったんであろう彼女を少しだけ労るつもりでそう提案したのに、振り向けば彼女、この世の終わりのような顔で叫び始めた。

『はぁ！？あのナルシストで自信家でウザったいリーバルが？！い、いい一体どうしたので！！？』

｢射殺されたいのかい？｣

『滅相もありません。ありがたく乗らせていただきます。はい。』

ふわっと背中に乗る彼女。
少し戸惑いながら背中をつかむのが少し面白くてわざと大きく風を起こすことにした。

｢しっかり捕まってないと振り落とされるからねっ！｣

『えぇ？！ちょっ、まって…きゃぁぁあ！？』

彼女が何か言う前にリーバル・トルネードを使って空高く上昇をする。

ぎゅっと先程より強く背中に捕まっているのがなんだか少し可愛らしくて…。

｢さぁ！スピードあげるよっ！！｣

『待って待って！これ以上はほんとっむ、むり…いやぁぁぁぁあ！！！』

面白くてつい、遠回りをしたのは内緒。