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助けて・・・・
・・・助けてよ・・
痛い。痛いよ・・
体がきしむ。
『だ・・・誰かっっ!!助けてくれぇぇぇぇ!!』
白衣を着た、男は後ろへ後ろへと慌てて下がる。
そんな、怯えた彼を1人の少女が細長い日本刀を持ちそこに血が付いてるにも関わらず、笑う・・少女は、笑う・・
血が、コンクリートの床に広がり浸透してゆく。
誰かが、言った。
実験は、成功だと。
彼女は、周りの物を斬って斬って斬りまくった。
床が、コンクリートが血の海になり、普通の人は、目すら向けられない。でも、彼女は嬉しそうに笑った。
そして、少年に言った『やっと外に行けるね』と。
でも、その後は?後は?
『紫苑!!』
ぐらぐらと、体を揺すられたせいで、一気に現実に戻される。
『私が、何事?』と目を開けると、1人の少年の顔が目に入った。
その少年は、とても焦った様子で私を見る。私は、ゆっくりと口を開く。
『どうしたのぉぉ?』あくびを、しながら少年に聞く。
『だって、今・・・うなされてたんだよ!!』
私の、耳の近くで大声で叫ぶ少年は、私の友人の緒賀忍。
よく目立つ金髪が、正直綺麗でうらやましい。
そんな忍が、心配のあまり学校の放課後に二人でいる事をお構いなしにギューッと抱きついてくる。
私は、お構いなく抱きついてきた忍を蹴った。
忍『うがっっっ!!』
忍は、よく飛んだ。
転がると、『痛ててー』と言いながら立ち上がる。
『く・・・くっっ////いきなり、抱きつくな!!』
顔を、彼女・・・紫苑が真っ赤に染まる。
忍『俺は、紫苑を心配しただけなんだからなっっ!!』
プイっと、後ろに向きブーブーとだだをこねる忍。
紫苑は、大きなため息を吐いた。
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作成日時:2013年11月30日 17時