検索窓
今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:9,034 hit

a junior high school student 09 ページ9

.



『じゃあ、またね!』


「う、うん...またね...」



渡すタイミングがわからずに結局、飛貴くんにブラウニーを渡せずに別れてしまった。


...せっかく作ったのに。


羽美も忙しい中一緒に手伝ってくれたのに。


気持ちがブルーになっていて、飛貴くんと別れた場所にしばらく1人、ポツンと立ち尽くしていた。



『Aさん?どうしたの?』


「えっ、あ、龍我くんか...ビックリした...」



突然声を掛けてきた龍我くんの片手には可愛らしい紙袋があった。

...羽美は龍我くんにちゃんと渡したんだ。



「...やっぱり貰えると嬉しい?」


『え?...ふふ、Aさんって浮所に似てるね』



飛貴くんに似てる?

私が?


龍我くんの言っていることがよくわからなくて、頭の上にハテナが浮かぶ。



「...どういうこと?」


『浮所楽しみに待ってるよ!行ってあげて』



ニコニコと微笑んでいる龍我くんに”頑張れ!”と背中を押されて、よくわからないまま走り出した。


飛貴くんにブラウニーを渡したい。


その気持ちだけで全速力で走る。

部活とか体育以外でこんなに走ったの久々かも...なんて呑気に考えながら飛貴くんを探した。



「っ、飛貴くんっ!飛貴くん!!」



飛貴くんの姿を見つけて大声で叫ぶ。


私の声に振り返った飛貴くんはビックリした表情を浮かべて、その場で立ち止まった。



『Aちゃん、どうしたの...』



ドキドキするのは、走ってきたから?

それともブラウニーを渡すことに緊張しているから?



___そんなの一目瞭然だった。



「あのね......」



.

a junior high school student 10→←a junior high school student 08



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (22 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
83人がお気に入り
設定タグ:浮所飛貴 , 佐藤龍我 , 平野紫耀   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:心音. | 作成日時:2019年11月10日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。