Orangeのままに

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阿部side

今日は、久しぶりのメンバー全員での収録で、結構心が弾んでる。


最近は、あんまり皆と会えてなかったせいもあるかもしれないけど。





だから、昨日のグループメールはすごい勢いだった。

誰かが発信したら、その発信に誰かすぐ答えるみたいな。



やっぱり、皆メンバーロスしてるなってｗｗ




まぁ、俺もその一人だけどｗｗ










ガチャ
「おはよう」


佐「シー！静かに」







楽屋に入るとまだ、佐久間しかいなかった。





そして、一番うるさい奴に静かになんて、新鮮。





「どうした？」


佐「ここ、康二寝てるの」








佐久間の指さす方向を見ると、


康二がソファーに丸くなって眠ってた。





「お疲れ？」



佐「でも、顔色いつもより悪いから、


ギリギリまで寝かそうかなって」







確かに、いつもよりも顔色が悪いようにも見える。





そんな康二の頭を佐久間がまるで動物をなでるかのように


なでなでしてた。




そういえば前、「康二の頭触るの楽しいんだよねー」


って言ってたなって思いだした。








「そっか、熱ではないみたいだけどね．．．」




康「んっ．．．あっ、阿部ちゃん．．．さっくんも．．．おはようさん」






俺が、おでこに手をやったせいか康二起こしちゃった。








「おはよう、康二」


康「どうしたん？」


佐「康二、単刀直入に聞くけど、



もしかして、体調悪いの？」


康「．．．えっ！？．．．そんなことないで！」





いや、嘘が分かりやすいなー康二は。






「はぐらかさなくてもいいから。


熱はないみたいだけど」




康「ちょっと貧血気味やねん。


あのさ、このことほかのメンバーには言わんで。

いらん心配かけたくないねん。久しぶりの収録やし」





佐「でも康二．．．」


康「お願い！俺、ちゃんとできるし！」



「分かった。


でも、無理はしないこと。


約束できる？」




康「する！ありがとうやで！

阿部ちゃん！」




佐「ちょっ、阿部ちゃん！」







だって、こんなに一生懸命に訴えてきちゃー断れないよ。




そのことを伝えると、佐久間も渋々受け入れてくれて。






とりあえず、何も起こらなければいいけどな．．．。






今回は、ゲスト回。





俺らがゲスト側。


だから、康二は余計出たいよな。


楽しいってこともそうだけど、1人出ないだけで、



相当な迷惑になりかねないもん。

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