Orangeのままに

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佐久間side

「ちょっ、阿部ちゃん！待って！」



阿「佐久間．．．どうした？」





メンバーが揃って、準備を進めていく中、

阿部ちゃんが1人楽屋を出ていくから後を追った。








「どうしたじゃ．．．本当にメンバーに言わないの？」



阿「．．．俺も言いたいけどさ。

でも、今回は俺らの番組じゃないじゃん。

ゲストとして出してもらうから、康二も迷惑かけたくないと思うんだよ。

メンバーにも出演者さんにも」




それは、分かるけど、．．．





「でも、それで倒れでもしたら」


阿「そのときは、俺の責任。

俺の身勝手な行動。

そうメンバーには言う」





阿部ちゃんの目は、こういう時絶対に逆らえない。


いつもは、ニッコリ笑顔が似合う奴なのに、

こういう時の阿部ちゃんの目は、凶器になるくらい目が据えてる。





「分かった．．．。でも、阿部ちゃんだけの責任じゃないから。

俺も共犯。


．．．それでいい？」




阿「頼もしいわｗｗ」





俺も覚悟決めないとな。



















ス「じゃあ、お昼休憩挟みますので、1時間後に本番お願いします！」







リハを済ませ、午後から本番があるから、今はお昼休憩。




皆、楽屋においてある弁当の前で、何食べるかめちゃくちゃ吟味してる。







そんな中で、康二は、楽屋の椅子に座ってそのまま机に突っ伏しちゃった。






深「康二ー、ご飯食べねえのか？」




気を遣ってくれたふっかが、康二の方まで来てくれた。




康「うーん、今はええかな？

朝ごはん食べてきたから、お腹すいてへんのよ」


ラ「えー、でも、何も食べなかったら、動けないよ？


あっ！じゃあ、ゼリー食べる？

朝来るときに小腹がすいた時用で持ってきたから」





ラウールが手に2つ持っていた弁当を机に置いて、カバンを置いているところまで走っていく。






ラ「はい！康二君」


康「ありがとな、ラウール」





そのあとは、皆も各々昼食を取り始めて



俺は、康二のことが気になってたから、


康二の隣に座って、お弁当を食べる。







ポトンッ)


机に何か、転がる音がして、隣を見る。





「照、そのソファーにあるタオルケットとって。ボソッ)」


照「ん？これ？



はい。

なに？どうしたの？」





「康二寝ちゃったから」





ラウールがくれたゼリーを握りしめてたんだけど、

そのまま手から滑り落ちた。



このまま、本番までに少しは回復してくれればいいんだけど。

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