【銀魂】敵と味方の関係模様

166 ページ42

｢用意......カットｯ!｣


場はキャバクラのスタジオ。
そして、Aは何故か、いつの間にか、知らぬ内に。


出演していた。



『(あれ、なんで私こんなところにいるの、えっえっえっ嘘でしょ？)』


出演と言っても、脇役だ。
けれど、脇役の中でも最上級の脇役だ。

......沖田の後ろにいる脇役なんて目立って仕方無いだろう。



吉｢ここに良い雌豚がいるじゃねェか｣


『(うっわ、吉沢さんなりきってるよ！
もうドSだよ、ヴアァイオレンスだよ!!?)』


沖田......刹那、吉沢さんが前に出るため、Aはギリ映像の画角に入ってしまうことになる。


『(うわわ、銀ちゃんいるもん。
目が生きた年中シリアスモードの旦那いるよ、もう目が死んでない旦那なんて......)


ぶふっ

(しまったたあああぁぁぁあ!!?
声出して笑っちゃった、あっ、もう！
目が生きた旦那の破壊力すごいね、ごいすだよ、本当に！


あれ、気づかれてない？


......っしゃああああ！勝ち確だ！)』


心の声もうるさいA。
表示もなんとかポーカーフェイスで補っている。


｢はい、カット！｣


・



土｢どっかで見たことあんな、てめェ等｣


カットを挟み、次は鬼の副長の出番。
......なのだが、Aはまたもやお腹が痛くなるほどの笑いに堪えていた。


『(うわあああああああ！
銀ちゃんと新八くんの！女装がっぶはあああ！

待って、しゃくれってっあはははっ無理、ぶふうううっ
誰か、私を、私をこのしゃくれっENDLESS(エンドレス)から助けてくれぇぇぇぇ!!?)』




しゃくれた女装銀時、同じく志村、同じく桂。
しゃくれたサーカス神楽。

再現度の高さ故にAのツボは最長高までに上り詰め......



しかしAはなんとか耐え、撮影が終わった。




・

167→←165

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す