ビターにゃ関係...？ ページ14
sho「A、帰らんの？」
荷物をまとめたシャオロンが、机に座る俺を見下ろして言う
「ん、放課後寄りたいとこあるから」
sho「ふーん、そか。じゃ、俺は先帰るで。じゃあの」
シャオロンが帰ってしばらくしてから俺は立ち上がって、ある場所へ向かった
俺が一番安心できる場所
em「おや、Aさん」
本の整理をしていたのか、ミルクティー色の目をこちらに向けて微笑む彼
相変わらず、綺麗な目の色しとるなぁ
em「いつもの所で待っていてください。もう少しで終わりますから」
「ん」
いつもの所。窓の傍の本棚に囲まれた席
ここが俺の特等席
em「よいしょ」
本の整理が終わったのか、俺の目の前に静かに座って、カバンをごそごそし始めている
カバンから取り出したのは水筒と二つのティーカップ
水筒の蓋を開けて漂う甘い香り
em「どうぞ」
紅茶を注いだティーカップを俺に寄せる
一口飲む
「にっが、、、、」
甘い香りとは裏腹に、口に入れた途端感じる苦みに思わず舌を出す
em「ふふふ、香りに騙されてはいけませんよ。これ結構苦めなんです」
笑いながら紅茶を飲むエミさんは、やっぱりどこか大人な雰囲気がある
少しぬるくなった紅茶は温度的にはとても飲みやすい
エミさんがくれたシュガースティックを三本入れて混ぜる
「ん、ちょっと甘くなった、かも」
em「あまり入れすぎるとかえって飲みにくくなりますから気を付けて」
そう言って微笑むエミさんに対して、俺はすごくガキくさくていやだ
em「ふふふっ」
「...なに笑っとんねん」
em「失礼、耳が下がっているのが可愛くてつい」
「...」
なんや、なんか腹立つわそれ
em「あ、ちょ」
グイッとエミさんの分の紅茶を飲み干す
苦さに必死に耐えながら、俺はふっとドヤ顔をしてやる
そんな俺の様子を見てまだなおエミさんは笑っていた
なんだか余計自分がガキっぽく見えてきて、俺はおとなしく座って、紅茶を注ぎなおすエミさんを見つめたまま、ため息をついた
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夕焼けの家路 - あ“あ”あ“あ”あ“‼︎‼︎神作品すぎる‼︎更新頑張ってください‼︎ (2022年4月8日 23時) (
レス) @page5 id: 30ee96ed2c (このIDを非表示/違反報告)
Iam猫 - おっふ(尊死) (2022年4月7日 11時) (レス) @page3 id: eb11858115 (このIDを非表示/違反報告)
三日月 - さいっこうっすわぁ！！更新有り難う御座いますぅ！！！がんばってください！！！ (2022年4月6日 17時) (レス) @page3 id: 918b15eb68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここなつ | 作成日時：2022年4月1日 14時
