第録百漆話 ページ20
真「誰かいるの〜？」
声音が少し苛ついているのがわかる。あぁ、塵が残ってた、といった様。
小説では、魂が石のように代謝せず、盲目だが呪霊を感じ取れる老人と真人が出会い話をする、といったものだった。最終的にその老人は死んでしまうが。
真人の暫くの巣穴に入り込んでしまった。
だからハンモックがあり、あの老人がいた。小説まで反映するのか。それは素直に嬉しいが、探しにくい上に原作より人も呪霊もプライベートが多いので地雷を踏み易くなる。細心の注意を払おう
とか言ってる間に対面してしまった。再度言うが、どうすればいい?
めっちゃ見てくる...目合ってる...
真「こんにちはー」
手を方に翳され、直感的に危険だと判断し、避けた。知っていてもそう分かる
真「避けるの?」
いやいやいや、出会い頭よ。挨拶がてら殺そうってか?
｢触られるの危ないじゃん、君｣
真「えーよくわかったね〜♡」
祓うのはよくない。でも特級相手にどうする
真「アンタ呪術師でしょ。コッチに集中しなよ」
呪霊の様に変形された人が向かってきた
近距離で出されたそれを糸で掬い切る
真「それ人間なんだよ?知ってた〜?」
この人殺し♡と楽し気に言ってくるがそれに関して私は何とも思えない
｢消えないね。それに殺してるのは君だ。一般人は死んじゃうんでしょ?｣
形を変えている間に。
真「それだけ?っていうか何で知ってんの?」
｢しーらない｣
どぷん、と水の中に真人が入る。案外簡単に入った。そこまで戦う意思はない様だ
真「何これ気持ち悪ゥ」
呪霊にとってこれは居心地のいいものではないのが
真「まぁいいや。アンタ呪術師なのに何で祓おうとしてこないワケ?」
本当にノらないようだ。だから此処に来た、という気もする
｢今は、ってだけだよ｣
術式を解いた。水が落ちて消える
真「お人好しって訳でも無さそうだね」
ジロジロと中を覗かれている気分だ。いや実際そうなんだろう
｢あんま見ないでくんない?プライバシーの侵害｣
真「それで?」
再度手が出てくるがさっきと同じ様に後ろに跳び避ける。原作より言葉数が少ない。殺気も感じられない。何かずっと見られているだけ
｢えっとねー、君と戦いたくて此処に来たんじゃないんだよね。だから退散するんで見逃してくんない?｣
あぁ、呪術師の恥曝しみたいだな。見逃して、か。嫌だねぇ
真「どーしよっかなぁ。うーん、嫌♡」
再度振り上げられた手は確実に迫っている
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ねこくらげ(プロフ) - 莉緒さんコメントありがとうございます！此処まで一気読みとは...！！ありがとうございます！！！ (2022年2月20日 16時) (
レス) id: 164103a512 (このIDを非表示/違反報告)
莉緒 - 一気読みしました!!続きが楽しみです！ (2022年2月20日 15時) (レス) @page23 id: e8a57b3ea6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねこくらげ | 作成日時：2021年9月7日 16時
