自分たちの無知さに ページ26
滝「やはり、もう天女は始末するべきでは?」
四年生達は、珍しく集まり、今、ここで団結しようとしていた。
天女がやってきたということで、彼らはやむを得なかった。長屋の一室に集まり、暗殺会議を始めた。
三木「私も賛成だ。殺していいやつだったのと、殺さずにいて悪いやつだったのでは、前者の方がずっといい。」
タカ丸「僕も、反対はしないよ。」
守一郎「天女は悪いんだろ?だったら、絶やすべきだ。」
目配せをし、うなずきあう。
滝「私が華麗に」
三木「いや私がドカンと」
タカ丸「どっちもでいいじゃん。」
守一郎「よし、全会一致だな!」
喜八郎「はぁ?どこが〜?」
ずっと黙って聞いていた喜八郎が、やっと口を開いた。
喜八郎「僕は、天女、いや・・・Aさんを殺すのには反対だ。」
滝「ど、どうした!?喜八郎!」
三木「まさか、妖術に」
喜八郎「かかるもんか。僕はず〜っと、あの人を地中から見張ってた。」
喜八郎とは思えぬ、力のこもった声で。
喜八郎「あの人は天女なんかじゃない。殺しちゃダメ。」
彼らと扉の間に、立ちはだかるようにして喜八郎は言いはなつ。
守一郎「そんな・・・」
喜八郎「みんなが納得しなかろうが、僕はあの人の味方につくよ。僕は間違ってない。」
貫き通すような眼差しには、敵意が混じっていた。
タカ丸「僕達だって、君と敵対したくはないよ。」
喜八郎「僕だって。」
言いながら、彼はくるりと身体の向きを変え、外に出た。
喜八郎「ついておいで。彼女をよく見れば、自分たちの無知さに気がつくよ。」
65人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「愛され」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
サラサにょほほ - はなびキラーさん» やほやほ。はなびん暇なんだな?(確信) (2020年3月3日 16時) (レス) id: 6daa84f40c (このIDを非表示/違反報告)
はなびキラー - 今自分の作品見てたらここに飛べてビクった。ランキングたっか。すげぇ (2020年3月2日 20時) (レス) id: a940a88276 (このIDを非表示/違反報告)
サラサにょほほ - はなびキラーさん» 偉そうやなー。面白い・・・意外?意外と? (2020年2月8日 15時) (レス) id: 82093927be (このIDを非表示/違反報告)
はなびキラー - ん、意外と面白い。←偉そうww ぬが吉も読みな (2020年2月8日 14時) (レス) id: a940a88276 (このIDを非表示/違反報告)
サラサにょほほ - ぬるさらメロンソーダさん» ありがとうございます!嬉しいです!天女ってまだいまいちよくつかめていないので心配ですが・・・やる気でました!頑張ります! (2020年1月9日 22時) (レス) id: 6daa84f40c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ