【文スト】〜泉鏡花〜来年の花弁

兵器。 ページ15

　


　


　


ーー遠隔操作型発光爆発系異能兵器。


　


それが私の体内に埋め込まれたもの。
　


　

　


どんなに離れていようとも、スイッチを押すだけで発光しながら規模の大きい大爆発を起こす。
言ってしまえばスイッチ式のダイナマイトのような。


　
マフィアの連中は前からずっとこれを開発していた。
路地裏で孤児をかき集めては、実験台として利用し、その過半数を失敗という結果におさめてしまった。
　
　


　


私も実験台の一人。
何百人もの子供たちの犠牲をはらった上に、私はいる。
　


　


　
「どうして貴女が実験台になっているの！？貴女は…」
　


　
「異能力を持つ幹部なのに。…でしょう？」
　
　
　
　
「…！！！」
　
　


　
その言葉はもう聞き飽きた。
天井を向きながら私は続けた。
　
　


　
　
　


　


　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

「私はもう、マフィアに必要ないんだよ。」
　
　

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