【暁のヨナ】私に出来ることを 2章 (ページ8)

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第57話ページ8

タッタッタッ

役人「！A様ご無事でしたか。賊に襲われてしまったのかと…」

A「ええ、心配をかけてしまってごめんなさいね。少し村の様子を見ていたら遅くなってしまって」

役人「いえ、ご無事でしたならば良かったです」

A「ありがとう、それではそろそろ帰りましょうか」

役人「はい！」

A達は役所に帰って行った

ー南方の役所ー

フクチ「それで、A様どうでしたか？村の様子は」

A「それが賊は見つからなかったのだけれど、村で賊による被害は受けていない様子だったは」

Aはヨナ達のことをフクチには伝えずそう言った

フクチ「そうでしたか…それでは、明日は別の村を捜索してみましょう」

A「そうね、それはフクチに任せるわ。私はまたあの村に行ってみます。少し気になる事があるの」

フクチ「分かりました。では、そのように」

A「ありがとう、フクチ」

ー次の日ー

Aはヨナとの約束通り加淡村に来ていた

A『ヨナ達はどこにいるのかしら』

しばらく歩いていると見知った顔を見つけた

ハク「…」

A「ハク！良かったやっと見つけた」

ハク「！A本当に来たんだな」

A「ええ、ヨナとの約束だもの。それに、これを村の人にあげたいと思って」

そう言ってAは持ってきた重箱をハクの目の前に掲げた

ハク「そうか、そりゃありがたい。姫さん達はこっちだ」

A「ありがとう」

ハクはAをヨナ達のいるところへ案内した

キジャ「ハク、そのものは…！」

ヨナ「？あっA姉様来てくれたのね」

A「ええ、もちろん…これを村の人達に配ってもらえないかしら？私では警戒されてしまうから(微笑」

Aは重箱をハクに渡しながらヨナに向かってそう言った

ヨナ「わぁ、嬉しいありがとう。それじゃあ早速みんなに配るわね」

ヨナはそう言って村の人達を呼んだ

ヨナ「みんな並んで〜少しずつだけど食事よ」

Aはその光景を見ながら

A『やっぱり、食事が行き届いてないのね…私にもっと力があったなら』

悔しそうに眺めていた

A「ヨナ…貴方も少しは食べたの？」

ヨナ「私？私はいいの、元気だし贅沢なら小さい頃一生分やったもの……それにねA姉様、近頃…よく思うのあの頃贅沢してた物、捨てた物をここに持って来れたらって、そうしたらもっと平等な国を造れたかしら…？…なんてそんな簡単じゃないことだって分かってきたけど…これを昔からやってるA姉様はやっぱりすごいわね」