【暁のヨナ】私に出来ることを 2章 (ページ6)

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第55話ページ6

しばらく様子を見ていたハクはA達に声をかけた。

ハク「…とりあえず、こんな所で突っ立ってないで少し移動しようぜ」

ヨナ「そうね！A姉様に他のみんなの事を紹介したいもの…行きましょ‼︎」

ヨナはそう言ってAの手を握りながら歩き出した。

ユン「まぁ、今1人いないけど…」

ユンはそう言うと、ヨナとAから少し離れハクのそばに行き話しかけた

ユン「ちょっと、いくら幼馴染だからって知られて大丈夫なの？(小声」

ハク「ん？あ〜大丈夫だ、あいつは姫さんのことを妹みたいに思ってるからお前が気にするようなことは絶対にしないぜ」

ユン「ならいいけど…随分信頼してるんだね。あの人のこと」

ハク「ああ、幼馴染だからな…」

ハクはそう言いながらAの方をじっと見つめていた。ユンはその様子を見て色々察した。

ユン「ふ〜ん」
　『そういうこと…』

ハク「…なんだよ」

ユン「いや、別に」

ヨナ「ハク〜ユン〜早くしないと置いてっちゃうわよ〜」

だいぶヨナ達から離れていたようで、ヨナがそう声をかけた

ユン「！今行く‼︎」

ユンはそう言って駆け足でヨナ達の方へ向かった。それと入れちがうようにAはハクの側によった。

A「何を話していたの？」

ハク「別になんでもねェよ」

A「まぁ、何を話していたのかなんとなく分かるけれど、心配しないであの子の事は誰にも話さないわ」

ハク「別に…そんな心配してねェよ、アンタがどういう人なのかは、よく分かっているつもりだ…だから信用してる」

A「！ありがとう(微笑」

Aは、ハクにそう言ってもらえて嬉しく思い微笑んだ。ハクは、少し照れた様子であった。

ハク「///っそれより早く行かないと置いてかれるぞ」

A「ふふ、そうね少し急ぎましょ」

それから少しして小さな天幕が見えてきたらどこか聞き覚えのある声が聞こえてきた

ゼノ「あれ？娘さん達随分遅かったなぁ、なんかあった？」

ヨナ「ええ、ちょっと、みんなに紹介したい人がいるの‼︎」

ゼノ「へー誰々〜ってあれ？昼間の姉ちゃんじゃん、娘さんの知り合いだったの？」

A「ええ、昼間ぶりですね…Aと言います。ヨナとハクは、幼馴染なんです」

ゼノ「そっか〜改めまして、ゼノです。よろしく〜」

A「貴方がいるという事は、シンアもいるの？」

ゼノ「うん、青龍もいるよ〜」

A「そう、あの後お礼も言えてなかったから。また会えるなら嬉しいわ」