【暁のヨナ】私に出来ることを 2章 (ページ3)

今日:29 hit、昨日:13 hit、合計:3,672 hit

第52話ページ3

そうAは、悔しそうに顔を顔を歪めて言った。

ゼノ「いや、ここの人達にとっては、泥水みたいな食い物でもとっておきのご馳走だから、姉ちゃんのやってる事は正直ありがたい事なんだと思うよ。だからそんな顔しないで」

ゼノは、そう言ってニッコリと笑った

A「ありがとう、そう言ってもらえるだけでも、私がやってきた事が報われる気がする(微笑」

ゼノ・シンア「////」

笑ったAの顔を見てゼノとシンアは、頬を少し赤く染めた。そんな様子に気づく事もなくAは、2人の子供を呼んだ

A「突然お邪魔しちゃってごめんなさい…これよかったら、2人で食べてみて？お饅頭と言ってとても美味しいの」

子供「お饅頭？…貰っていいの？」

A「ええ(ニコ」

子供「ありがとう、お姉ちゃん！！」

そう言って子供達は嬉しそうに饅頭を食べていた。

A「さて、じゃあこの袋預けるわね、どうか村の人達に配ってあげて。私は村を少し見てから役所に帰ることにするわ」

ゼノ「そっかー、姉ちゃん食べ物ありがとねー」

シンア「バイ…バイ…」

A「ええ、それじゃあ(ペコ」

Aはゼノ達と別れて、村を見て歩いていた

A『やっぱり、あまり家も整備できてない、灯りがないのは、小さな子供達がいるのに危ないはず……何か今、私に出来ることは……(クシュンｯ) だいぶ冷えてきてしまったわ、そろそろ戻らなくては』

そう思って、足早に帰ろうとしていた時、背後から急に殺気を感じたAは剣を取り出し防いだ

ガッ

A「誰！…え？」

ハク「アンタこそ誰だ、ここの村のやつじゃないだろ…は？」

互いに暗くてよく見えていなかったが、次第に目が慣れてくると、そこにいたのは死んでしまったと思っていたハクがいた。ハクもハクで、まさかAがいるとは思わず目を見開いた。

A「貴方もしかして……ハク？ハクｯなの？」

ハク「アンタこそ…A…なのか？」

Aは、相手がハクだとわかると抱き付いて震える声で話した

ギュッ

ハク「⁉︎なにをっ‼︎」

A「よか……ｯた、よかった…生きていて本当によかった‼︎…貴方が生きているということは、あの子も一緒に生きているのでしょう？あの子は元気にやってる？あの子はｯ……心から笑えている？」

ハク「……ああ、俺も、姫さんも生きてるよ。姫さんが一番元気だ」

A「そう、それはｯ良かった‼︎」

Aは、そう言って一筋の涙を流した。