【暁のヨナ】私に出来ることを 2章 (ページ14)

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第63話ページ14

A「そうね…初めは兄上が剣術をやっているのを見てかっこいいと思って自分もやってみたいと思った些細なきっかけが、始まりだったけれど、火の部族の現状を知ってからは火の部族の人達を守りたいと思ったから、大切な人達を守れる力が欲しいと思ったから、それに人を傷つける事には変わらないけれどそれで大切な人達を守ることが出来るのならば私は武器を持とうと思ったの」

ヨナ「そうだったのね」

ヨナ『私A姉様がそんな事を考えていただなんて少しも知らなかった…それでも…』

ヨナ「私も、みんなを守れる力が欲しいわ、もっと、もっとたくさん…誰にも傷つけられないくらい…」

A「ヨナ…」

ヨナはそう言いながらどこか焦っているような顔をしていた

A「…」

ギュッ

ヨナ「！……っA姉様どうしたの？急に…」

A「ヨナ、貴方がどうしてそんなに焦ってしまっているのか私には分からないけれど…これまでに、とても悔やむ事があったのね…それでも焦ってはダメよ、焦ってしまっても良いことなんて何にも無いのだから…大切なのはその手にした力を何に使いたいのかよ」

ヨナ「何に使いたいか？」

名前)「ええ、ただ力だけを欲してしまっても、それはいつか力に溺れてしまって大切なものが見えなくなってしまう…だから力を欲しがるのではなく、何をする為に力が必要なのか考えることよ…ヨナ、貴方は何の為に力を手に入れたいの？」

ヨナ「何の為に…初めは私とハクの為だけだったけど、今はユン達他のみんなの少しでも役に立つ為に‥そして高華国の人達を守る為に…その為に守るための力が欲しい」

A「そう…とても良い理由ね…それでも一人で全てどうにかすることのできる人なんていない…みんな誰かに助けてもらいながら生きているの…だからヨナ、貴方も一人でどうにかしようとするのではなく、ハクや他の人達を頼って一緒に進んでいくのよ…そうすれば、きっと周りの人はそれに応えてくれるわ」

ヨナ「A姉様…そうね、私焦ってたのかもしれない…ありがとうA姉様、やっぱりA姉様はすごいわ！」

ヨナ『A姉様の言葉は心にスッと入ってくる…とても暖かくて優しい言葉…だから、私はA姉様が近くにいてくれるだけで、ほっとする…』