【暁のヨナ】私に出来ることを 2章 (ページ12)

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第61話ページ12

ジェハ達がそんな会話をしているとは気づかずA達は二人で歩きながら話していた

A「ヨナ、今日は栗饅頭を持ってきたの。よかったら食べて頂戴」

ヨナ「ありがとうA姉様、みんな〜」

ヨナは貰った饅頭を村人達に配ろうとするのを見てAは優しい顔をした。

A「ヨナ、村の人達には既に渡してあるからそれはヨナの栗饅頭よ」

ヨナ「…ありがとう、はいA姉様も」

A「⁉︎ヨナ私は良いからヨナが食べて頂戴」

ヨナ「A姉様もあんまり朝から食べてないのでしょう？だから一緒に食べましょ」

A「ヨナ……ありがとう(微笑」

二人は仲良く栗饅頭を食べていた。その様子を見ていたキジャとジェハは

キジャ「それに、あの者が姫様の不利になる事をするとはどうしても思えぬのだ」

ジェハ「まぁ、あの様子から見てね」

場所は代わりヨナが村人達と話しているのを少し離れたところでユンとAは見ていた

ユン「ヨナはやっぱり元気だね」

A「…確かにヨナが一番元気に見えるわね」

ユン「まぁ、出会ったばかりの頃に比べればすごい元気だよね、ヨナは」

A「ええ、昔の自分を綺麗に着飾っていたヨナよりも楽しそう」

そう言ってAはしばらくヨナの様子を見ながら少し考えユンにある質問をした

A「ねぇ、ユン少しあなたにとって気分が悪いかもしれない質問をしても良いかしら」

ユン「ん？何その聞き方、別に良いけど」

Aは少し躊躇いがちに

A「……ここら周辺の村の状況が知りたいの」

ユン「っ⁉︎……あそこの田畑は干上がってしまってもう何年もまともに作物が出来てない、この辺の土は皆そう」

A「……田畑を復活させるには豊かな水と肥沃な土を作る時間と、たくさんの人手がいる事になる」

Aがユンの話に続けて言うとユンは苦々しく続けて言った

ユン「そう、でも村には病気のお年寄りか女子供しか残っていない……あんたならその理由も知ってるでしょ」

A「ええ、連れて行かれてしまったのね兵士として…私の父…火の部族長カン・スジン将軍の命によって」

Aもどこか悔しそうな顔でそう言った。その様子を見たユンは

ユン「……結局あんたはどっちの味方なの、あんたが独自に此処みたいな村を助けようと行動しているのは知ってるけど、あんたの父親の命令逆らってでも、あんたがやるようなことなの？あんたみたいな貴族様が‼︎」

ユンは少し声を荒げてそう言った。