【暁のヨナ】私に出来ることを 2章 (ページ2)

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第51話　　夢のようでページ2

翌日Aは、村人に扮した服装をして加淡村に来ていた。

A「とは言ったものの、どうしましょう。別に身分を隠しているわけではないから、昨日の少年に会えれば一番良いのだけれど…」

そうAが悩んでいる理由は、Aが持ってきていた少し大きな袋にあった。袋には、食糧が入っており、それを昨日の少年に渡して村の人達に配って欲しかったのである。そうAが悩んでいると…

「ぷっきゅー」と言う鳴き声が聞こえた

A「ん？」

下を見てみると可愛らしいリスがいた

A「まぁ！可愛らしい、貴方どこの子？ここに住んでいるの？」

Aがリスにそう話しかけていると、後ろに仮面をつけた男が立っていた

シンア「…」

A「⁉︎ごめんなさい、この子貴方のところの子？」

シンア「コクン」

A「そうだったの、ごめんなさい勝手に触ったりして、よければこの子の名前教えてもらっても良いかしら？」

シンア「…アオ」

A「そう…とても大切な名前なのね」

シンア「！どう…して…？」

A「だって、とても大切そうに名前を呼ぶんですもの」

シンア「お世話に…なった…人の…名前」

A「！そう、それはとても大切なものね」

シンア「コクン」

A「ねぇ、貴方はこの村の人ではないでしょ？私、昨日の役人と一緒に来てた者なのだけれど、この食糧を昨日あの場にいた少年に預けたいのだけれどいるかしら？」

シンア「…ユン、別の村…行った」

A「そう、困ったわね…ねェ貴方、お名前は？」

シンア「……シンア」

A「シンア…いい名ね。私は、Aよろしくね。シンア、これを誰かに預けたいのだけれど、どなたか、いらっしゃるかしら？」

シンア「…こっち」

そう言ってシンアが歩くのに続いてAは歩いていった。暫くすると、一つの家が見えてきて中には金髪の青年と2人の小さな子供達がいた

ゼノ「おー、青龍どうした、なんかあった？おっそちらの姉ちゃんは？」

シンア「昨日の…役人と…一緒に…いた…人」

A「Aと言います。どうぞよろしく」

ゼノ「そっかー、俺の名前はゼノね！よろしく」

A「ええ、よろしくゼノ。それで、今日はこれをユンという人に預けたいのだけれど…居ないみたいだから代わりに預かってもらおうと思って、シンアに案内してもらったの。」

ゼノ「なになに〜何が入ってるの〜」

A「ほんの少しの食糧しか入っていないわ…あまり持って来れなくてごめんなさいね」