【暁のヨナ】私に出来ることを (ページ8)

今日:43 hit、昨日:43 hit、合計:11,441 hit

第7話ページ8

ヨナ・ハク(ピシッ
ヨナとハクは、2人して固まってしまいAは不思議そうにその様子を見ていた。

ヨナ「それが聞いてよ、ひどいのよスウォンったら…」

カクカクシカジカ

ハク「ひどいのはアンタだ、そして迷惑だ」

A「あらあら(苦笑」

ヨナがスウォンに対して恋心を持っているのを知っているAは、話を聞いて苦笑いをしていた。そこへ…

イル「お前の結婚は、嘘にならんかもしれんぞ」

イル陛下が部屋に入ってきた

ヨナ「え…？」

イル「無論、相手は然るべき者を選ぶがな」

ヨナ「父上…？」

イル「じきお前は16だ。婚約者がいてもおかしくないだろう、いずれ話そうと思っていた…」

ヨナ「や…嫌よ、私はスウォンが…」

イル「スウォンはダメだ‼︎」

ヨナ「父上に私の恋愛をどうこう言われたくないわ！」

イル「ヨナ、私はこれまでお前が望む物は何でも与えてきたよ…美しい簪に耳飾り、離宮に花の庭園、武器以外のものは何でもしかし、お前がどれだけ望んだとしてもスウォンを与えることはできない。お前は高華王国の皇女、お前の夫となる者はこの国の王となる者なのだ。」

少しの沈黙が起きた時

A「お言葉ですが、イル陛下スウォンはとても聡明なお方であり、イル陛下の兄上ユホン様のご子息、王家の血筋でございます。それでも、認めていただけないのでしょうか。」

Aはイル陛下の目をまっすぐ見て、ヨナの代わりに尋ねた。

イル「…そうだな、だが後継者は王である私が選ぶ」

A「そうですか…出過ぎた真似をして申し訳ありません(ペコ」

ヨナ「どうして…スウォンは立派な人よ？父上は武器を恐れて触れもしない臆病な王様じゃない…」

イル「…確かに臆病な王だよ私は、お前の母は賊に襲われ殺された。王の一族は、皆このような危険がつきまとう…それを知って私は再び妻を娶る気には、なれなかったよ。ヨナ、スウォンには幸せになってほしいだろう？」

ヨナ「…わからない、わからないわ父上…」

そう言うとヨナは部屋を出ていってしまった

A「ヨナっ」

ハク「今は、そっとしときましょ」

A「ええ、そうね…」

Aは、ヨナが出て行った扉を見てそう言った。