第48話 ページ49
ー加淡村ー
ガシャーン
役人「家の中も調べろ、怪しい者がいたら連れて来い‼︎」
村の娘「何をするんですか…やめて下さい‼︎」
兵士「どけっ(ドカッ」
村の娘「きゃあ」
A「何をしているのですか‼︎村の人達を傷つける必要はないでしょう‼︎」
役人「しっしかし、A様」
A「しかしではありません‼︎これは、命令ですッさぁ大丈夫ですか?お怪我は、ありませんか?」
村の娘「は、はい、ありがとうございます」
A「いえこちらの方こそ、申し訳ありません」
村の娘「そんな!頭を上げて下さい私はその様なことをしてもらう様な身分ではありませんっ‼︎」
A「いいえ、こちらに非がありました。それに、謝るのに身分など関係ありません。」
Aは真っ直ぐな目でそう言い切った。それを見ていた兵士は村人たちに乱暴をするのをやめた。その時、Aの頭に小石が当たった。Aが、そちらの方を見ると小さな少女とその子を止めようとしている少年(ユン)がいた。
少女「加淡村から出てけっ」
ユン「ダメだよっ隠れてなきゃ」
ユン『やばい、あの身形かなり身分の高い貴族だ、下手したら…殺される‼︎』
A「…」
Aはその少女に近づき目線を合わせる様にしてしゃがんで微笑みながら言った。、
A「怖がらせてしまってごめんなさい、確認したい事が終わったらすぐにここから去るからもう少しだけ我慢してもらっても良いかしら?(微笑」
少女「……本当?」
A「ええ、勿論それまでの間我慢してくれるご褒美にこの袋に入っている飴村の人達と食べていてくれる?とっても美味しいの」
少女「…ありがとう」
少女はおずおずと飴の袋をもらい村の人達のいる方へ走っていった。ユンは着いていかず、冷たい口調で言った。
ユン「…随分優しいね、貴族様」
A「そんな事はないわ、ここの人達は毎日の食糧もやっとの思いで確保しているのだろうし、私のやっている事はなんの解決にもなる事はないわ…本当に、力の無い自分に腹が立つほどに」
Aはそう悲しそうな目で言った
ユン「…そう、だからもうこれ以上税は払えないから帰って」
A「っえ?ああ、違うの私は税を取りに来たのではなく、賊を捕らえに来たの」
Aがそう言った時、兵士の1人が強奪された税を見つけた。
ユン「賊?それなら、そろそろお仕事の時間じゃ無い?」
ユンは不敵に笑ってそう言った。
A「えっ?」
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作者名:神涙 | 作成日時:2023年11月14日 21時