第47話 幻でしょうか ページ48
ー火の部族、南方の役所ー
「ええっ、まさか、貴方様が賊討伐に…⁉︎」
フクチ「左様、この度、賊討伐の為に彩火城より参られたカン・スジン将軍のご息女であらせられる、カン・A様です。そして私は側近のフクチ」
『おおおお、いきなり大物来た〜っ』
『賊ってあれだよな、役人を襲って税を強奪すると言う腹へりなんとか……』
『彩火はそれだけ、今回の件を重要視してるって事か』
A「では、まずその賊について教えて頂けますか？情報が不十分でして…」
役人「それが…我々も見た事無いのですが、役人を襲う賊は確かに存在します。ただ、その目撃情報が俄かに信じ難くて…」
A「どの様な？」
役人「腕が巨大化する男、空飛ぶ緑髪の男、妙なな面や毛を付けた化け物達、それらを束ねる阿婆擦れ少女…その名も、暗黒龍と腹へったお友達というんですよ。ねっ信じ難いでしょ⁉︎」
「あれ、そんな名前だっけ？」
フクチ「阿婆擦れ少女に、ちょっと心惹かれました」
A「こら、フクチ！」
役人「とにかく、賊共を早く駆除して税を徴収しないとまた上から何言われるか…」
フクチ「役所勤めも大変ですね」
バターン‼︎
兵士「でっ出たっヤツらだ、暗黒龍と腹へり家族が出たぞｯヤツら取り立てをまた邪魔しやがった」
役人「くそっどこまで我々を馬鹿にするつもりだ‼︎A様今こそ賊を…！」
A「ええ、そうですね。行きましょうか」
「「「はい‼︎」」」
襲われた所へ行くとそこには倒れた兵士達と壊された荷台があった。
フクチ「生きてますね」
役人「ヤツら強いらしいんですけど、殺しはしないんですよ」
A「なるほど、義賊ですか」
役人「その可能性もありますね、義賊ならば周辺の村を洗えば、徴収した税が戻っているかもしれません。よし、まずは加淡村に行きましょう」
Aたちは、加淡村に向かっていった
A『本当に義賊であるのならば、争う必要は無いかもしれない…そのお陰で村の人達はきっと重い税に苦しんでいないのだから…私にはそれをどうにかする術が無い…こんな時なんの力も無い自分に腹が立つ…』
Aは、密かに1人悔しそうな顔をしていた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 26人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：神涙 | 作成日時：2023年11月14日 21時
