第46話 ページ47
A「それで、言伝というのは？」
フクチ「はい、火の部族の貧しい村々に、役人を襲い税を強奪する賊がいるとかで、その賊を捕らえに向かわれよとの事です」
A「賊？ただの賊ならその地の役人が取り締まるはず…それほど強いとゆうことかしら？」
フクチ「なんでも、空を飛んだり、腕が巨大化したりする化け物ばかりだそうで…その名も、暗黒龍とゆかいな腹へり達と言うそうです」
A「腹へり…面白い賊もいたものね(笑)分かった、すぐに準備をし向かいましょう。フクチ貴方も準備しなさい」
フクチ「了解しました」
A『暗黒龍とゆかいな腹へり達………ね、どんな賊だろうと、火の部族の民達を傷付けるのならば容赦はしない』
Aはそう考えつつ準備を急いだ。
その頃、四龍を全員集めたヨナ達は賊の真似事をしながら火の部族の貧しい村を守っていた。
ヨナ「今日も来たわね、役人たち」
ジェハ「本当、少しは諦めて来なければいいのに…それにしても、もう少しボロボロの村を想像してたけど…少しは家とか整備されてるんだねこの村？」
ユン「それは、火の部族長のご息女のAって人のお陰だよ」
ヨナ「A姉様⁉︎」
ユン「何ヨナ知ってる人？」
ヨナ「ええ、幼馴染で姉の様に慕っている人なの。この首飾りもA姉様から貰ったものなのよ」
ユン「ふーん、そのいつも付けてた首飾りね。まぁ話しを戻すと、Aって人は俺も会った事はないんだけど、ここみたいな貧しい村に行っては、食料を配ったり、清掃したりやってる人だよ。そのお陰で昔に比べたら、だいぶマシになってる村が増えて来たんだよ」
ジェハ「へー、良い人そうだね」
ヨナ「ええ！A姉様はとっても優しいのよ‼︎それにね、とても強いのよ！ハクにも引けを取らないんだから」
ジェハ「本当に！それは凄い、そこんとこ、どうなの？ハク」
ハク「まぁ、俺とやってもいつも引き分けだからどっちが強いとかはよくわかんねぇ。でも、昔から自分の手の届く範囲で自分のできる事があるのなら、何をしてでもやろうとする奴だ」
ハクは、ここには居ないAを想って遠くに目を向けるのだった。その様子を見たジェハは
ジェハ「ニヤニヤ」
ハク「おい、タレ目なんだその顔」
ジェハ「いやー別に〜(ニヤニヤ」
ハク「その目もっとタレ目にしてやろうか(怒)」
ジェハ「いや、遠慮しとくよ」
ハクとジェハは追いかけっこを始めるのであった
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作者名：神涙 | 作成日時：2023年11月14日 21時
