【暁のヨナ】私に出来ることを (ページ46)

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第45話ページ46

A「そこで何を話しているのですか？」

女官1・2/ヨナ「⁉︎」

女官1「A様、いっいえ、別に何も」

A「そう…では言わせて頂きますが、陛下の優しい所は大きな美点であり決して悪い事ではありません。また、ヨナの髪色だって人には人の個性があり人にはない特徴を持っているものです。ヨナの場合それが髪色だっただけの事…それに、綺麗ではないですか。あの、暁の空のような髪……人の悪い所ばかり話している人たちよりずっといい。」

Aにそう言われて女官達は何もいう事ができず、顔を背けてしまった。

ヨナ「ポロポロ(涙」

ヨナは、その言葉を聞いて声を殺しながら泣いていた。

A「特に話が無いのでしたら、仕事に戻ったらいかがでしょうか？」

女官1・2「……はい、失礼します」

女官達は離れて行きAは、隠れていたヨナの元へ行った。

A「ヨナ、1人で抱え込む事はとても辛い事でしょう…だけどこれからは、その辛さを私にも少し分けて頂戴？ヨナが悲しいならば私はヨナの側に寄り添いましょう。ヨナが、嬉しいのなら私はそれを共に喜びましょう。だから1人で悲しまないでヨナ…」

ヨナ「うｯあああっ」

ヨナは涙を流しながらAに抱きついた。それをAはしっかりと抱きしめ返すのだった

A『あの頃からヨナは、私のことを姉の様に慕ってくれた…それがとても嬉しかったのを覚えている。それから、ハクやスウォンに会って、4人で過ごす様になった。今となってはもう、叶うことの無い日常…それがとても懐かしい…』

A「ｯう、いつの間にか眠っていたのね。随分と懐かしい夢を見た」

コンコンコン

フクチ「A様、キョウガ様よりの言伝を預かっております」

A「兄上から？分かった、すぐに行く」

Aは、支度を整えると扉を開け部屋を出た

フクチ「？何かいい夢でも見ましたか？」

A「？何故？」

フクチ「いえ、なんだか雰囲気が明るかったものなので」

A「そう、でもそうね…とても懐かしい夢を見たわ(微笑」

Aはそう言うと優しく微笑んでいた。