【暁のヨナ】私に出来ることを (ページ42)

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第41話ページ42

ヨナ『ハクがいない⁉︎』
ヨナはいつの間にか眠ってしまっていた、そしたら眠っているはずのハクの姿がなかった。

ヨナ『ハク…ハクｯどこにいるの？』

ヨナ「ハクのバカ…っ」

ハク「ー心外な、暗闇で座り込むなり悪口ですかい…奇跡の生還を遂げて、だいぶお元気そうで何よりです(怒)どうしました？怖い夢でも見ましたか？」

ヨナ「そんな事じゃ泣かないわ」

ハク「ほーお」

ヨナ「…どこ行ってたのよ」

ハク「ちょいと槍を探しに」

ヨナ「だったら私を起こしなさい‼︎」

ハク「……成程、一人じゃ寝れないんですね…添い寝しましょうか」

ヨナ「たわけ者っそんな怪我でどこ行ってたの⁉︎こんな、ボロボロになって無茶してｯ死んじゃうかと思ったｯ勝手に行かないで、ハクだけはそばにいなきゃダメ(ポロポロ」

ヨナは涙を流しながらそう言った。そんなヨナを見ながらハクはヨナの短くなってしまった髪を見た。

ハク「髪が…申し訳ありません。俺の落ち度です」

ヨナ「平気よ、軽くなったし、それに、私…この赤毛がずっとキライだったんだから……悪くないでしょ、こういうのも」

ハク「そうですね、頭は悪いですけど、髪はいいんじゃないっすか」

ハク『そばにいなきゃダメなんて、簡単に言ってくれる…束ねる髪が無くなっても…まだ、あの簪を捨ててないくせに』

そう考えている時、ヨナの首にあの首飾りがあるのに気が付いたハクは、首飾りを指しながら聞いた
ハク「それ…ずっと付けていらっしゃったんですか」

ヨナ「ええ、これは外さないは、付けているとA姉様を近くに感じられてホッとするの(微笑」

そうヨナは言いながら首飾りに触れた。

ヨナ「そういえば、私ハクに言わなければならない事があるの」

ハク「？なんです、また悪口ですか？」

ヨナ「違うわよｯそうじゃなくて、城にいた時も、城から逃げてからも今まで助けてくれてありがとう…そう言おうと思って」

ハク「⁉︎姫さんがお礼を言うなんてどうしたんですか！頭変に打ちましたか！」

ヨナ「違うわよｯここの人に言われたの助けてもらう事が当たり前ではないって…そしたら昔A姉様に言われた事を思い出して…『人は1人では生きていく事ができないのだから、少しの事でも感謝の気持ちを伝える事を忘れてはダメよ。』って言っていて、その通りだと思ったの。だから、ありがとう」

ハク『まぁ姫さんがお礼言うのも驚いたが、Aらしい言葉だな』

ハク「いいですよ、別に仕事ですから。それより早く戻りましょう。冷えて来た」

ヨナ「ええ、そうね」

ヨナたちは家に戻っていった